ソフトバンク2軍戦で153キロの右腕「スピードはもっと出ます」その根拠は

西日本スポーツ 喜瀬 雅則

 ◆2軍練習試合 オリックス0―2ソフトバンク(5日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)

 2年目右腕の杉山一樹投手(22)が、ファーム練習試合のオリックス戦に先発。5回無失点の好投を見せた。最速153キロの剛球にも「もっとスピードは出ます」。その自信の裏付けは、日々のたゆまぬ“ピッチングの探究”ぶりにあった。

 セオリー無視の剛球は最速153キロ。それでも杉山は「スピードはもっと出ます。出したいのではなくて、普通にもっと出ます」。70球中、150キロ超は14球。力で押す圧倒的な投球で、オリックス相手に5回1安打無失点の快投を見せ「球威も球の角度もあるし、ポテンシャルを感じる」と小川2軍監督も絶賛だ。

 序盤3イニングは、先頭打者にいずれも四球を許すなど、身長1メートル93の長身にありがちな制球難が垣間見えたが「それは、今やっていることが極端に出過ぎて、はまらなかったからです」。野球界の常識は「投手は9人目の野手」。右投手なら、投球直後に捕球体勢に即入るために、体が一塁方向へ倒れ込まないようにするのが、野球界の常識。ところが杉山は、ここに疑問を持ち続けていた。

 「メジャーって、踏み出した足が地面について投げ切ったら、右投手なら、一塁側に倒れているじゃないですか?」

 身近なお手本は、守護神・サファテ。日本通算234セーブの助っ人右腕も、投球後は一塁側へ体が流れていく。直々に教えを請うたサファテからは「日本人は守備を考えて、踏み出した足が開いているけど、メジャーは閉じて投げる。そうすると勢いでこっち(一塁側)に行くだろ?」とアドバイスされたという。

 このオフは千賀、石川、松本の“チーム千賀”に弟子入りし、フォームや体の使い方に関して日々議論を重ね、「今、自分の考える通りに体を動かせたら球は行きます。まずは投げることです。極論を言えば、9人目の野手といっても打たれなければいいですから」

 その宣言通り、5回を投げて三塁すら踏ませず、きっちりと「0」を並べた。ルーキーイヤーの昨季は、2月の宮崎キャンプで右足を痛めて出遅れ、1軍登板は2試合のみ。それでも「2軍レベルだとなかなか打てない」と小川2軍監督が認める潜在能力は、着々と磨きがかかっている。 (喜瀬雅則)

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