元五輪代表の高校監督「3年生は絶望した」独自の全国大会開催へ奔走、他競技メダリストも賛同

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 新型コロナウイルス感染拡大の影響による今夏の全国高校総体(インターハイ)中止を受け、フェンシングで“代替大会”の開催を目指す動きがある。大分市出身で日本代表元監督の江村宏二氏が中心となり、全国大会「High School Japan Cup2020」を計画。クラウドファンディング(CF)で資金を調達している。

 江村氏がプロジェクトリーダーを務める実行委員会が3日に大会概要を発表。9日までに100人以上からCFで集まった金額は200万円を超えた。江村氏は「責任感の重さを感じる」と気を引き締める。

 フェンシング競技を大分市で開催予定だった今年の全国総体は4月に中止が決定。1988年ソウル五輪代表で、現在は星槎国際高川口キャンパス(埼玉)で監督を務める江村氏は、ショックを受けた選手を目の当たりにして大会開催を決断した。「3年生は絶望した。『こんなことがあったからこそ、こういう大会ができた』というものにしたい」と意気込む。

 日本がボイコットした80年モスクワ五輪の代表だった千田健一氏が大会会長。フェンシングの五輪代表経験者39人に加え、2008年北京五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストの末続慎吾ら他競技のオリンピアン10人も企画に賛同した。

 大会は神奈川県箱根町で開催。予選なしのオープン参加で男女のフルーレ、エペ、サーブルの個人戦を行い、300~500人の出場を予定している。日程は新型コロナウイルスの収束状況によって判断。無観客で十分な安全対策を取った上、9月25~27日か11~12月で検討している。収束が進まずに中止となった場合、集めた資金は全国の高校フェンシング部への用具寄贈などに活用。ポスターは全国総体で使う予定だった情報科学高(大分)の浦上美咲さん(2年)の作品をそのまま採用する。

 出場エントリーは近日中に開始予定。3年生優先で、1、2年生は3年生の申請状況によって人数が制限される可能性がある。CFは「CAMPFIRE」(https://camp-fire.jp/projects/view/287421)を通じて行っている。 (伊藤瀬里加)

PR

スポーツ アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング