ソフトバンクまた食らった満塁被弾 メジャー左腕まさかの誤算「絶対にやり返す」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆西武11-3ソフトバンク(23日・メットライフドーム)

 また食らった…。福岡ソフトバンクが敵地に乗り込んだ宿敵西武との6連戦の初戦。メジャー通算54勝の実績を引っ提げ来日初先発したマット・ムーア投手(31)が沈んだ。満塁弾を浴びるなど4回6失点。流れを変える役目を期待された左腕が、逆に眠れる獅子をたたき起こしてしまった。チームは開幕4試合で2発、しかも2試合連続の満塁被弾。今季初の2桁失点の大敗で3連敗を喫し、2年ぶりの借金「2」となった。

 期待が大きかった分だけ、その落胆も大きい。「チームに申し訳ないし、絶対にやり返さないといけない」。屈辱の来日初マウンドとなったムーアは登板後、悔しさを隠さなかった。2回に訪れた2死満塁のピンチ。打席には同じく来日1年目のスパンジェンバーグ。内角高め149キロを完璧に捉えられた。バックスクリーン右に飛び込むグランドスラムを献上。新外国人の明暗がはっきり分かれた。

 21日のロッテ戦(ペイペイドーム)では、ドラフト3位の津森が史上初めてデビュー戦最初の打者に満塁本塁打を浴びた。チームとして2試合連続で満塁弾を打たれたのは、2013年5月2、3日の西武戦以来7年ぶり。しかも、今回は打たれたのがいずれも新戦力。チームとして受けたダメージは小さくない。

 新型コロナウイルスの影響を受けた今シーズンは、この開幕2カード目から同一カード6連戦が8月下旬まで続く。しかも、ホークスにとっては2年連続ペナントをさらわれた西武が相手。勢いづかせるわけにはいかず、工藤監督は開幕投手の東浜とともに先発ローテーションの軸として期待を寄せるメジャー通算54勝左腕に初戦を託した。

 ムーアは初回こそ威力ある直球主体で押していく投球を見せたものの、3回は自らのエラーでピンチを広げるなど精彩を欠いた。4回までで86球を要し7安打、3四球で6失点(自責4)と奮わなかった。

 サウスポーの乱れは、後を継いだ投手にも伝染した。2イニングを投げた「第2先発」の松本、1軍デビューを果たした尾形、川原の3人と合わせ11四球を与えた。工藤監督は「打たれたらこっちの責任だから、思い切って勝負しに行け」と投手陣に伝えていた。それでも、四球で塁を埋める場面が散見。試合後、コーチミーティングで勝負に対する心構えを再確認したという。

 勢いづいた西武打線は11安打で11得点。開幕カード3試合で計6得点と眠っていた獅子打線を、たたき起こしてしまった。敵地6連戦での初戦を落としてチームは3連敗。開幕直後とはいえ、借金「2」は2年ぶり。静まりかえったメットライフドームの階段を上る選手の足取りは重かった。 (鎌田真一郎)

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