ソフトバンク今年も「満塁の呪い」? 岩崎プロ2度目の屈辱で借金逆戻り

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆西武7-4ソフトバンク(26日、メットライフドーム)

 何とも恨めしい「満塁地獄」だ。シーソーゲームに屈したソフトバンクが西武に痛恨の逆転負け。絶好調の1番栗原が機能して試合をひっくり返した後、1点リードの勝ちパターンで投入された岩崎が自身8年ぶり、通算2本目のグランドスラムを浴びた。今季チームが黒星を喫した4試合のうち実に3試合で満塁弾を献上。同一カード6連戦の“後半”のスタートでつまずき再び勝率5割を切った。

 3連勝も、東浜の今季初勝利も、痛恨すぎる一発ですべてが吹き飛んだ。1点リードの8回。四球と連打で2死満塁のピンチを招いた岩崎が、8番木村に1ボールから投じた2球目の149キロ直球を完璧に捉えられた。打った瞬間にそれと分かる打球は、無観客で歓声も悲鳴もない空間を切り裂き、バックスクリーン左へ着弾。あまりにも痛すぎる逆転満塁弾にマウンドの右腕は放心状態だ。

 「(東浜)巨にも、野手の方にも本当に申し訳ないです」。試合後、球団を通じてのコメントで、岩崎は東浜とナインへの謝罪を口にするのがやっとだった。無理もない。中盤まで2点のリードを許す劣勢だったが、7回に売り出し中の栗原の同点打や、柳田の14打席ぶりの安打となる適時打で一挙3点を奪い逆転。6回まで3失点と粘りの投球で試合をつくった開幕投手の東浜に、今季初勝利の権利が発生していた。

 あと四つのアウトでチームの誰もが笑顔になるところで浴びてしまった痛恨の一発だが、ここまでくると「満塁の呪い」と言わざるを得ない。今季は開幕3戦目にプロ初登板のルーキー津森が対戦第1打者のロッテ井上にグランドスラムを献上。23日の西武戦ではムーアが来日初登板でスパンジェンバーグに満塁弾をたたきこまれた。この2発はいずれも序盤での先制点だったが、今回は終盤の逆転弾。昨季は143試合で5本しか食らってないことを考えても、7試合で3発目という数字は異常だ。

 宿敵西武に対して3連勝まであと一歩だっただけに「すみません、こんな試合になって」と、試合後の工藤監督の表情も当然険しい。それでも「ピッチャーは打たれる時もある。一番悔しいのは岩崎君だと思うので、次にぶつけてほしい。あそこのポジションを代えるつもりはないですし、また次、気持ちを入れて投げてくれると思う」と、信頼は揺るがないことも強調。もちろん切り替えて前を向いていくしかないが、痛恨すぎる満塁被弾でチームは借金生活に逆戻りした。 (倉成孝史)

◆昨年は打線が苦戦

 ソフトバンクは岩崎が自身8年ぶり通算2本目の満塁弾を浴びた。チームは今季7試合で3本目の献上で、打たれたのは先制、先制、逆転といずれも肩書付き。昨年は同じ6月に打線が満塁で28打席連続無安打、一時は交流戦の満塁打率0割と大苦戦した時期があったが、今年は投手陣が「満塁地獄」に苦しんでいる。

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