クラブ史上初の開幕2連勝 長崎が中断期間の4カ月にやってきたこと

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J2第2節 長崎2-1北九州(27日・トランスコスモススタジアム長崎)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う中断から約4カ月ぶりの一戦で、V・ファーレン長崎がギラヴァンツ北九州とのリモートマッチ(無観客試合)の「九州ダービー」を2-1で制した。長崎は2016年リオデジャネイロ五輪代表の亀川諒史(27)のゴールで先制すると、後半に今季入団したブラジル出身のルアン(29)のJ初ゴールで追加点。13年のJリーグ参入後初めて開幕2連勝を飾った。北九州は2点を追う中、国分伸太郎(25)の今季チーム初得点で追い上げたが及ばず、開幕2連敗となった。

 久々の歓喜に自然と感情が湧き出たのだろう。前半5分の長崎の速攻。右クロスに逆サイドの亀川が右足で合わせて先制した。直後、昨年の移籍後、本拠地初得点となった亀川にイレブンが遠慮がちに抱きついた。

 Jリーグのガイドラインによると、ゴール時の祝福は感染防止のために「社会的な距離(最低1メートル)を保つこと」と定めているが、4カ月ぶりの公式戦での一撃で感情が揺さぶられたようだ。「目標は何が何でも昇格なので、結果を求めていた」。クラブ史上初の開幕2連勝を呼んだ先制弾に、亀川はうなずいた。

 リモートマッチ(無観客試合)として開催された約4カ月ぶりのホームゲーム。声援の後押しがない独特な雰囲気からか集中力を切らして失点する場面もあったが、勝ち点3は死守した。

 後半20分には今季新加入のルアンが移籍後初出場し、イバルボとのワンツーからJ初ゴール。「選手にとってサポーターがいれば力になるのは間違いないけど、仲間とコミュニケーションをとってやるべきことをやれた」と胸を張った。

 コロナ禍のあおりを受けた北九州と対照的に全国の中でも感染者が少ない長崎は十分な練習を積め、守備での連動性や息の合った攻撃を強化。中断の間に、故障がちなイバルボや加入間もなかったルアンも味方と連係がとれる状態にまで仕上がった。

 「準備ができたのは県民の意識が高いおかげ」と地元に頭を下げる手倉森監督。次のホームゲーム、7月11日の愛媛戦ではサポーターの前で戦える。「県民の皆さんが来られる状況になるまで、絶対に負けるわけにはいかない」。次節の同月4日に敵地でぶつかる宿敵福岡へ、指揮官は宣戦布告だ。古巣との対戦になる亀川も「向こうも昇格を目指すチームだが、自分たちの方が何が何でも強い」と言い切った。 (末継智章)

PR

V・ファーレン長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング