来日4年で3クラブ目、スペイン人FWが新天地で初ゴール J1昇格立役者と重なる姿

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J2第2節 琉球1-1福岡(28日・タピック県総ひやごんスタジアム)

 再開初戦はドロー-。J2アビスパ福岡がアウェーで琉球に1-1で引き分けた。沖縄独特の蒸し暑い気候に苦しみ、前半に先制点を許したが、後半5分に新加入のファンマ(29)が同点ゴール。昨季2連敗の琉球から初めて勝ち点を奪った。福岡は新型コロナウイルスの感染拡大の影響による中断期間を挟み、1勝1分けの勝ち点4。次節の7月4日、今季初めてのホーム、ベスト電器スタジアムで長崎を迎え撃つ。

 重苦しかった空気を背番号9が変えた。1点を追う後半5分のカウンター。重広からのスルーパスを受けたファンマが、冷静にゴール左隅へ蹴り込んだ。自身にとっては移籍後初得点で、大宮に所属していた昨年に続く敵地琉球戦でのゴール。福岡が昨季2戦2敗と苦しんだ難敵から勝ち点1をもぎ取ることに貢献し「暑い中で走りきり、勝ち点1を取れたのは大きい」と充実感に浸った。

 来日1年目の2017年に長崎をJ1初昇格へと導いた188センチの大型ストライカーは、今季J1復帰を目指す福岡に請われて大宮から移籍。「昨年対戦して魅力的なチームと思った。それにジョン(セランテス)もいるし」と理由に挙げた。

 その守護神の母親や兄が新型コロナウイルスに感染するなど、母国スペインでは感染が爆発的に拡大。多くの人が命を失った。ファンマは胸を痛めつつ、日本でプレーする覚悟を込めた。「われわれはサッカーができることに感謝しないといけない。プレーを見せることで苦しんでいる方が元気になれば」と誓う。

 約4カ月ぶりの公式戦に加え、ハーフタイム時に気温30・1度、湿度64%もある過酷な条件下で、相手の激しいチャージに何度倒されても立ち上がる。「みなさんに見てほしいのは持っている技術だけでなく、最後まで戦い抜く気持ちだ」と宣言した通り、劣勢の中でも最前線からのプレスとポストプレーで奮闘した。体を張って得点も積み重ねる長身FWの姿は、J1昇格に貢献した2010年の大久保哲哉、15年のウェリントンと姿が重なる。今度はファンマが立役者になる番だ。 (末継智章)

 福岡・重広(2試合連続でアシスト)「(前向きに)ターンしたときに相手DFとファンマの動きが見え、DFの逆を取るイメージ通りのパスが出せた。でもボールを運んでくる相手にもっと守備の連動を高めないといけない」

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