逆転サヨナラ負けに工藤監督の目は真っ赤 嘉弥真とモイネロ“休養日”に悪夢

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆日本ハム9-8ソフトバンク(2日、札幌ドーム)

 痛恨の逆転サヨナラ負けを食らった。連勝を狙った工藤ホークスは、9回に送り出した守護神の森唯斗投手(28)が1点のリードを守り切れなかった。借金は再び3。5位転落だ。明るいニュースもある。不振にあえいでいたバレンティンに6試合、24打席ぶりの安打となる3号3ランと4号2ランが飛び出した。36歳となった2日に放った2発のバースデー弾。大砲の復調をチーム浮上のエネルギーにしたい。

 初回からなんとか守り抜いてきたリードを、最後の最後でひっくり返された。1点リードの9回。森が1死一、二塁で清宮を一ゴロに封じ、2死二、三塁に。ここで、森山投手コーチがマウンドに駆けつけてきた。次に控えているのは、1打席目にプロ初本塁打を放った高卒2年目の野村。推定年俸4億6000万円のクローザーと、年俸600万円という20歳との勝負を選択した。

 初球、149キロを投げ込みファウル。2球目の甲斐の要求は内角だ。ただ、森が投じた149キロが甘く入った。売り出し中の背番号24に思い切り振り抜かれると、打球は前進していた柳田の頭上を越えてフェンスに直撃した。年俸格差約77倍の対決に敗れた守護神は、歓喜に沸く日本ハムナインを横目に引き揚げた。

 今季4度目の逆転負けで、6月28日西武戦に続きサヨナラ負けも2度目だ。「えー…。まあ、結果は結果で。打たれた結果しか残っていないので。切り替えてやっていくしかないっていうのはあります」。今季最長3時間50分の激闘を落とし、工藤監督は目を真っ赤にして言葉を絞り出した。

■工藤監督「切り替えて」

 リードしながらも、最後まで主導権を握りきれなかった。初回に4番バレンティンの3ランで先制した直後、相手4番の中田に2ランを浴びた。2回に売り出し中の栗原が2ランで突き放すと、すかさず野村のプロ初アーチで反撃された。不気味さが残ったまま、7回にバレンティンの2本目の2ランでとどめを刺しにかかるも、今度は清宮に今季1号の2ランを許した。

 救援陣で今一番安定感のある嘉弥真とモイネロが“休養日”の中、勝ちパターンとして高橋礼を3連投で起用し9回までつないだが、こちらも3連投の森が最後のアウトを奪えない。日本ハムの近い将来の主軸を担うであろう2人の“初もの”で加速した相手の勢いを止められなかった。

 「打者は理想的な点の取り方をしてくれた。投手は打たれることもあるし、当然、失投もある中で頑張ってきているんで、切り替えていくことも大事。まだまだ先はある」

 借金は再び「3」となったが、指揮官は「切り替え」の重要性を訴えた。6連戦の前半は1勝1敗1分け。いまいましい敗戦もリセットして、これから週後半の“3連戦”に臨む。 (鎌田真一郎)

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