初登板ソフトバンク千賀「すごいのは分かっている」絶好調の楽天浅村との相性は

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

■きょう初登板初先発

 首位たたき頼んだ! 右前腕部の張りなどで出遅れていた福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が、7日の楽天戦(ペイペイドーム)で今季初登板初先発する。当初予定を1週前倒しして昇格するエースに課せられたのは、4番浅村を中心に12球団で唯一チーム打率が3割を超える強力打線封じだ。6日の練習でマウンドに立ち予行演習も完了。本拠地で初の同一カード6連戦の初戦で、剛腕の2020年が“開幕”する。

■1週間予定前倒し

 大雨が屋根を打ち付ける音が響くペイペイドームで練習する先発陣の中に、背番号41の姿があった。自主練習期間中以来となる本拠地での練習となった千賀は時折、笑顔も見せるなどリラックスムード。7日の楽天戦に向けキャッチボールで肩を温めると、おもむろにマウンドへ向かった。

 4日にブルペン投球を行っていた右腕はランニングシューズのまま中腰の捕手に向かってストレート、カーブ、フォーク、スライダー、そしてシンカー系の新球を投げ込む。途中でけん制の動作も確認。最後の直球は出力を上げ乾いたミット音を響かせた。本番と同じマウンドで23球を投げイメージを膨らませた。

 「気持ちは高ぶってきている。リハビリ組にいた選手をいきなり呼んでもらった。しっかり意気に感じて自覚を持って投げたい。体は問題ない。あとは、お客さんがいない状況は僕は初めてなので、そこがどうなるかがポイント」

 6月26日の2軍阪神戦では6回で83球を投げ、最速158キロをマーク。昇格前にもう一度2軍戦で登板するプランもあったが、右前腕部の不安もなかったことからゴーサインが出た。昨季まで4年連続2桁勝利を挙げている右腕が気に掛けるのは、例年と違う無観客で行われる試合の雰囲気への対応だけだ。

 相手に不足はない。チーム打率は12球団トップの3割3厘で首位をひた走る楽天。その打線の核となっているのが4番浅村だ。両リーグトップの7本塁打、22打点をマークし、決勝アーチが6本と無類の勝負強さを発揮している。昨季は対戦成績15打数2安打、8奪三振と封じたが、クライマックスシリーズ・ファーストステージ第1戦では2本のアーチを許した。

 「浅村さんがすごいのは分かっている。(楽天は)一番強いと思うし、かみ合っている。その中で、ただやられないように。気持ちを入れながら、向かっていくことを忘れずにやっていきたい」

 同一カード6連戦の初戦はここまで2試合で1分け1敗と白星がなく、波に乗り切れない要因になっている。千賀にとって初体験となるプロ野球の無観客試合は9日まで。今回の6連戦の後半、10日からは上限5000人で観客が入る。ファンが待ちわびる浮上の推進力を期待して投入されるエースの2020年シーズンが、ようやく始まる。 (鎌田真一郎)

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