ブレーク中のソフトバンク栗原が願いをかなえた日「うれしかったし、うれしかったです」

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 2019年7月8日の出来事は…。

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 いまやチームに欠かせない存在となりつつある栗原が、初めてホームゲームでのヒーローインタビューに登場したのはちょうど1年前だった。東京ドームで行われた夏のイベント「鷹の祭典」の初戦。5時間21分に及んだ激闘にサヨナラ犠飛でけりをつけた。

 5回を終えた時点で西武に5-0。逃げ切るには十分な点差かと思われたが先発のミランダが6回途中1失点で降板した後、救援陣が乱れ9回に6-7と逆転された。土壇場で上林がこの試合2本目のアーチを放って追い付き、7-7として延長戦に突入した。

 迎えた延長12回。負けがなくなっても「祭典」初戦を何としても白星で飾りたい工藤監督は1死満塁で栗原を代打で起用した。本拠地ではないが主催ゲームのこの試合には4万6000人超が入場。初球をセンターに打ち上げた23歳に大歓声が降り注いだ。

 この年4月13日、敵地楽天戦で記録したプロ初打点のV打に続き2度目の決勝打点。お立ち台では「幸せです。先輩方がつないでくれたチャンス。何とか決めたかった」と振り返り、決まった瞬間の気持ちを問われると「うれしかったですし、うれしかったです」と何とも初々しい“ダブルうれしい”で表現した。

 有言実行でもあった。23歳の誕生日だった4日に掲げていた抱負は「ホームでのインタビュー」。4月に敵地でのインタビューは経験していたが、やはりホームで声を響かせたい。東京ドームではあったが主催試合で実現させ「かなってよかった」と目を細めた。

 栗原はこの後、7月24日に代打で決勝三塁打をマークし本拠地で初のお立ち台へ。そして今年、スタメン出場した開幕戦で延長10回にサヨナラの中前打を放った。ホームでのお立ち台は3度目ながら、スタメン出場した試合でのお立ち台は初めて。「最後は自分で何とかしてやろうと思って打席に入った」。無観客でファンの歓声を浴びることはできなかったが、胸を張って響かせたその声に成長の軌跡が詰まっていた。

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