ソフトバンク柳田の季節到来 確信できる過去の実績も

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク8-12楽天(8日、ペイペイドーム)

 「夏男」のバットが完全に上昇気流に乗った。柳田悠岐外野手(31)が3回に楽天涌井から2試合連発の5号2ランを放つと、7回はJ・T・シャギワからバックスクリーン左への6号ソロ。約2年ぶりの1試合2発を含む3安打の活躍で、打率と本塁打のチーム2冠に躍り出た。プロ初先発の笠谷ら投手陣が今季最多の12失点を喫し、勝率5割には戻せなかったが、4番バレンティンも2打点、1番栗原も2戦連発と上位打線は好調。何よりギータの存在は頼もしい限りだ。

■4番バレは2適時打

 ギータの季節がいよいよ到来だ。7月に入って、3番柳田のバットが止まらない。急きょ先発した笠谷が2回7失点で降板。大量リードを許す苦しい展開の中、3回1死一塁で2戦連発の豪快弾が出た。涌井の内角チェンジアップをすくい上げる5号2ランだ。

 「うまく拾って芯で打てた」。自画自賛の一撃に続き、4回には右前打からバレンティンの左翼線二塁打で生還。7回にはJ・T・シャギワのツーシームをバックスクリーン左にたたきこむ6号ソロ。「甘い球を1球で仕留められた」と納得の表情を浮かべた。

 柳田の1試合2本塁打は、2018年8月26日の西武戦以来。暑さとともにスイングの鋭さが増すのは、データも証明している。過去5シーズンの7、8月の通算成績は出場175試合で打率3割2分3厘、43本塁打、128打点と出色の数字が並んでいる。

 6月は打率2割3分5厘にとどまったが、7月は7試合で28打数12安打の同4割2分9厘と絶好調モードに突入。「連戦が続くのでいいコンディションを整えることが大事。風呂に入ってゲームして、毎日リラックスしています」。コロナ禍で開幕が遅れた影響で、同一カード6連戦が続く厳しい夏場を見据える。

 7月2度目の1試合3安打で、一気に3割2分3厘とした打率と本塁打のチーム2冠に躍り出た柳田だけでなく、4番バレンティンもようやく本来の姿に近づいてきた。初回、4回と2本の適時打を放ち、今月5度目となるマルチ安打をマーク。柳田とバレンティンで計5打点を稼ぎ出した。

 1番栗原も2試合連続アーチと気を吐いたが、救援陣も打たれて今季最多の12失点。首位楽天に打ち負け、勝率5割復帰を逃した。それでも工藤監督は「野手の人たちは『何とか点を』という思いで打ってくれた。あすからも試合は続く。切り替えてやっていくことが一番」と強調。柳田を中心とした上位打線の好調さが、7月反攻の希望をつないでいる。 (長浜幸治)

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