ソフトバンク松田宣がルーキーだったころ 秋山2軍監督が激怒した理由

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 2006年7月9日の出来事は…。

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 ミスのオンパレードに秋山幸二2軍監督の怒りが頂点に達した。「いや、何というか、課題が残る試合だったな」。気温30度の北神戸でノムさんばりのぼやきを吐き続けた。

 飛球をポトリ、何でもないゴロを捕球し損なった内野陣には「プレーが軽いんだよ」。得点を逃した緩慢な走塁には「何でスタートを切ってないのかね」と強い口調で吐き捨てた。そして、この年希望枠で入団した松田宣浩に対してもバッサリ。春のキャンプから1軍、開幕戦もスタメンで出場したが思うような結果が出ず6月に2軍落ち。苦しむルーキーはこの日の試合でもバント失敗を繰り返したが、打席でのぎこちなさを「スクイズのようだった」とあえて厳しい表現で指摘してみせた。

 秋山2軍監督がここまで怒るのには理由があった。王貞治監督が手術を受けるためシーズン途中で離脱したばかり。チームの非常時に覇気のない試合を見せられては黙っていられない。中でも鳴り物入りでプロ入りした松田は次代の主力として必ず成長させなければならない選手だった。王監督を安心させるためにも「どんどん選手を(1軍に)昇格させる」と意気込んでいただけに、奮起を促すように「練習が足りないんだよ、練習が」と言い残して帰途に就いた。

 松田は07年から1軍に定着し、09年に1軍が秋山監督体制となってからは不動の三塁手としてプレー。14年限りで秋山監督が退任した際には「秋山監督との出会いがなければ、今の僕はない。だから感謝の思いしかない」と述懐している。

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