投手陣に広がる記録的な「四球病」の収束を

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク1-9楽天(9日、ペイペイドーム)

 5回を終えて1-5と、工藤ホークスは4点ものリードを許していた。それでも、ビハインド分の4点は先発のバンデンハークが5回に集中打を浴びたもので、試合展開的にはほぼ互角に進んでいたように思う。

 だからこそ、この試合のポイントは「次の1点」と見ていた。どちらが先に「次の1点」を奪うか。楽天が先に奪ってしまえば試合はほぼ決するが、ホークスが奪えばまだ、勝機は十分にあるという見方だった。

 結果はご存じの通り、楽天側のスコアボードに「次の1点」が記された。しかも、得点の仕方が憎い。6回。2死から9番小郷が決めた三塁前へのセーフティーバントを起点に、一挙4得点だ。これで大勢は決した。楽天が首位を快走する理由は、こういうところにも隠れている気がする。

 それにしても、この「四球病」はどうしたものか。打線が奪う四球であれば工藤監督も「喜んで~」となるのだが、投手陣に頻発する現状には頭を抱えるしかない。10四死球(うち2死球)を与えた8日の試合後、指揮官は「四球から生まれるものは、何もない」と自軍投手陣に奮起を促していたにもかかわらず、“悲劇”は繰り返された。

 この日は登板した全4投手が四球を与え、計7四球だった。しかも、試合が決した6回の4得点は前述したバント安打後に、押し出し四球を含む3連続与四球だ。8日の試合でも初回に押し出し四球があった。相手にしてみれば、こんなラッキーな得点はない。

 試合後、指揮官は与四球の目立つ投手陣に対して「攻めてないとは思わない」と理解を示す一方で「ビジターでも地方球場でもない、いつも投げているマウンド。しっかり投げてほしい」と2夜連続で注文を付けずにはいられなかった。

 さて、今季チームが乗り切れない原因の一つでもある「四球病」だが、これで今季のチーム与四球数は88個となった。12球団でも飛び抜けたワースト記録だ。1試合平均4・89個。シーズン120試合で換算すると計587個となる。

 過去の記録を見ると、シーズン最多与四球は138試合制だった1950年、国鉄の656個という数字がある。仮にホークス投手陣の今季成績を138試合制にあてはめた場合、四球数は675個となり、日本記録を上回る。この数字を改善しない限り、明るい未来はないように思える。 (石田泰隆)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ