苦しいタイミングで「有観客」幸運逃すな/藤原満

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク1-9楽天(9日、ペイペイドーム)

 今のソフトバンクは投打ともに工夫がない。同じように抑えられ、同じように打たれている。1打席目で二塁打の栗原が3回に三振に仕留められたが、塩見は前の打席で使っていないカーブで追い込んだ後、直球を見せ球にして最後はフォークを使った。基本的なことだが、こうした投球ができるあたりにもチーム状態の良さが表れている。

 同一カード6連戦の難しさにも直面している。投手はコースを突きすぎて四球を連発、同じように打たれるから打者が集中力を欠いている。3連戦を終えても相手が変わらず切り替えるタイミングもない。「大型連勝もあれば大型連敗もあり得る」と指摘されてきた通り、ソフトバンクにとって嫌な雰囲気の漂う連敗になったことは確かだ。

 その意味でも10日は極めて大事な試合になる。1500人程度とはいえ初めて観客が入る。しかも先発は開幕投手の東浜だ。相手先発が則本昂だけに簡単ではないだろうが、この苦しいタイミングで観客の応援を背に戦える幸運を生かさない手はない。勝ち負けはもちろん、少なくとも接戦に持ち込んで集中できる試合をしなければならない。

 今の楽天は誰が見ても強いが必ず疲れは出てくるはず。いずれ訪れるそのチャンスをつかむためにも、ソフトバンクは今こそ全員が基本に立ち返ってしっかり準備してほしい。 (西日本スポーツ評論家)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ