ソフトバンク二保「直球」生かし自己最長イニング&372日ぶり勝利

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク8-4楽天(11日、ペイペイドーム)

 序盤の4失点から完全に立ち直った。3回から6回は無安打無失点。二保が再び訪れた試練を克服したのは、自己最長となる7回のマウンドだった。先頭のロメロにチェンジアップを中前に落とされ、5イニングぶりの被安打。絶対にかえしたくない走者だった。

 今季の過去3度の登板で課題に挙げていた先頭打者の出塁。この場面で集中力を高めた。代走小郷に対し1ボール1ストライクから軽くけん制を入れ、立て続けにもう一度。「あれが大きかった」。勝ち越しの走者をけん制で刺すと、この回も無失点で切り抜けた。

 直後に明石の決勝二塁打が出て、7回を4安打4失点と粘った右腕は372日ぶりの白星を手にした。12年目で初めて開幕ローテ入りし、4度目の登板でつかんだ今季初勝利。「チームに迷惑をかけてきたので、投げた試合でやっと勝てて良かった」と口にした。

 昨季の先発起用はチーム事情からだったが、今季は首脳陣に「先発に挑戦する」と自ら意志を伝えた。不退転の覚悟を示すかのように、2月の春季キャンプ初日にチーム最多の125球を投げると、第1クール最終日には152球を投げ込みアピールした。

 ツーシーム主体の投球からの脱却も図った。「理想は強いまっすぐも投げた中でボールを動かす。そうすれば投球の幅が広がる」。ブルペンでも球の走りに手応えもあり、この試合前に甲斐と直球の割合を増やすことで意見が一致した。

 初回の浅村への初球がこの日最速の147キロ。2回には内田に146キロを右翼テラス席への3ランとされたが、1巡目で投球の軸とした直球の残像が3回以降は功を奏した。2巡目からは得意のツーシームの割合を増やし、本来の打たせて取る投球で3回から5回までは三者凡退を並べた。

 「自分の波に乗っていけば、ああいう投球ができることを見せてくれた」。前回登板翌日の6日にマンツーマンで練習に付き合った工藤監督もたたえた。先発初白星を挙げた昨年7月5日のオリックス戦以降、前回登板までの先発8試合でチームは全て敗れていたが、自らの手で呪縛を解いた。 (鎌田真一郎)

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