コーチに必要なことは? ムネリンに聞いてみた 教える、伝えるより大切なのは…

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクや米大リーグなどで活躍した川崎宗則内野手(39)への質問を西スポがウェブ上で募集した。今回は学生コーチや、球児を見守る保護者からの質問に回答してもらった。昨年、台湾・味全ドラゴンズでは客員コーチを兼任。その経験も踏まえて語る。

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 Q. 大学野球の学生コーチをしています。相手に伝えたいことがある場合、どのようなことを大切にしていますか?(鹿児島県・学生・男子)

 そうだね、何かを伝えることよりも、手伝うことかな。学生コーチって立場になると「教える」「伝える」と思っちゃいそうだけど、なかなかしんどいと思う。じゃあどうするか。僕は去年、台湾でコーチをやったときに、一緒につくり上げるのがいいなと思った。

 選手と一緒にいる時間を大事にする。バッピ(打撃投手)をする、ノックをする。選手はそうやって手伝ってくれることがすごく助かる。

 選手が「コーチ、これをやりたいんです」と言える環境を、まずつくるべきだと思うね。だから教えたい、伝えたいじゃなくて、必要とされることが大事。そのためにも、そこにいる時間を大事にして、選手が何を求めてるかを考える。何かを「教える」より、よっぽど大事なことだと思った。

 その中で、お互いが「ハッ」てひらめく時があるんじゃないかな。「おまえ、調子いい時さ、こういうことしてたよな」「エッ、そうでした?」とかね。コーチがパッと「ちょっとこうしてみたけど、こんなの面白いと思わない?」と言ったときに、その2人の関係性で、選手がちゃんと聞ける状態にあるかが問題。伝え方の技術や、野球のうまい、へたも関係なくて、その選手が心を許してくれる状況をコーチの方がつくることが大事かな。もちろんこびるって意味じゃなくてね。

 何かを伝えようと思えば思うほど案外、伝わっていないもの。やっぱり一緒にいて、練習を手伝って、水を飲んで、たまにおいしいもの食べたり、飲みにいったり。そういう時間を過ごす中で、だんだん、いろんなことが生まれてくるかな。(随時公開)

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