開幕戦以来の「貯金生活」何がソフトバンクを変えたのか

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆オリックス3-10ソフトバンク(14日、京セラドーム大阪)

 同一カード6連戦が8月23日まで続く異例のシーズンが開幕し、ようやく5カード目を迎えた。今回のオリックス6連戦を終えれば、各球団との対戦も1回りしたことになる。

 開幕2カード目まではロッテ、西武と立て続けに負け越し、スタートダッシュに失敗した感のある工藤ホークスではあるが、続く日本ハム、楽天戦できっちり勝ち越し。最大3あった借金も完済し、勝率5割で大阪に乗り込んだ。

 一体、何がチームを変えたのか。各チームとの対戦が1回りも終えてない段階で分析するのは早計かもしれないが、実際に勝ち星が増えていることを考えると要因は幾つかあるはずだ。

 その一つに「投打における粘り」が挙げられないだろうか。まずは打線だ。チームは14日のオリックス戦にも勝利し、10日楽天戦からの連勝を今季最長の4に延ばした。この間、奪った得点は計26点。その内の半分以上に当たる16点が2死から奪ったものだ。

 「しっかり狙い球を絞って、指示されたことを初回からいい形で出せた。(4回に)2死から3点取れたのも非常に大きかった」。開幕直後は見られなかった攻撃陣の「粘り」に、工藤監督も手応えを感じ取っている様子だった。

 ちなみに26点中、2死走者無しからの得点が9点にも上る。ここ3試合連続2桁安打と打線につながりが出てきたことともリンクしているように思える。

 その打線のつながりを呼び込んでいるのは、先発陣の「粘り」に他ならない。連勝がスタートした10日の楽天戦から、東浜、二保、石川がそろって7回を投げきり、チームの勝利に貢献。今季はコロナ禍の影響で先発陣がイニングを延ばせない状況が続き、チームが勢いに乗り切れなかったことを考えると、ようやく“エンジン”がかかってきたというところだろうか。

 そしてこの日の千賀だ。立ち上がりはオリックス打線につかまり、いきなり2点を失ったが、その後は降板する6回まで2安打無失点と「粘り」の投球で勝利投手に。先発投手として最低限の仕事を果たした。

 これで先発陣は11日の二保から3戦連続で勝ち星が付くなど、こちらもいい流れに乗りつつある。ようやく投打がかみ合いだした工藤ホークス。チームは開幕戦で勝って以来の貯金生活に突入した。それを支えるのは、投打にわたる「あるべき粘り」に思える。 (石田泰隆)

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