ソフトバンク・バンデンハーク来日最短交代に工藤監督「背中が…」抹消も視野

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆オリックス4-3ソフトバンク(16日、京セラドーム大阪)

 有観客試合となってから無敵の進撃を続けていたソフトバンクが敗れた。誤算は先発のリック・バンデンハーク投手(35)だ。お得意様だったはずのオリックスに来日6年目で自己最短となる2回2/3で2被弾、4失点KO。米大リーグ時代の同僚の特大弾でとどめを刺された。背中の張りが原因とみられ、首脳陣は出場選手登録抹消も視野に慎重に検討する方針だ。好調だった打線も歯車がかみ合わず、最終回に1点差に迫ったものの、連勝は5でストップ。順位も一つ落として3位になった。

 無類の強さを誇った“猛牛使い”がまさかの乱調だ。12勝1敗。抜群の相性を誇っていたオリックス相手にバンデンハークが沈んだ。来日6年目で自己最短となる2回2/3で4失点KO。屈辱的な内容で2敗目を喫した右腕は失意の表情でマウンドを降りた。「本調子ではありませんでしたが、何とか粘りたかった。申し訳ない」とうなだれた。

 新星に歯車を狂わされた。3回1死。今季初出場の2年目太田に141キロの直球をバックスクリーンに運ばれた。プロ初安打となる一発を献上。さらに連続四球などで迎えた2死一塁、吉田正に右中間への適時二塁打を浴びた後、米大リーグのオリオールズ時代の同僚でもあるジョーンズにとどめを刺された。5階席への特大2ラン。ジョーンズがダイヤモンドを回り終える前には森山投手コーチがベンチから出てきていた。

 アクシデントに見舞われて威力のあるいつもの直球はこの日、一度も150キロ台がなかった。「背中の張りと言っていた。練習時は問題なかったがブルペンで出たのでは。いつもより球速も出ていなかったので早めに(交代させた)」と工藤監督。精彩を欠く結果ともなっただけに、今後は患部の状態も確認しながら出場選手登録抹消も視野に、慎重に検討する方針だ。

 本調子ではなかったとはいえ、オリックスに圧倒的な対戦成績を誇っていたバンデンハークを送り込んだ上で、痛い星を落とした形だ。今季最長だった連勝も「5」でストップし、順位も3位に後退した。首脳陣も誤算だったには違いないが、ただ悲観するばかりではない。2年目の板東が好投するなど、後を継いだ救援陣がゼロでしのいだことは明るい材料でもある。

 新型コロナウイルスの影響で日程が大幅に変更された異例の今季。工藤監督は同一カード6連戦という変則日程を3連戦が二つ続くと捉えて臨んでいる。「まずは火、水、木曜日を勝ち越したいという思いがある。前半を大事に考えている」と、重視する週明け3試合は2勝1敗ときっちりと勝ち越してはいる。「しっかりと切り替えて、また明日」。1週間ぶりの黒星で首位楽天とは3差。再度アクセルを踏み、追走する。 (山田孝人)

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