福岡大大濠の153キロ右腕・山下舜平大に11球団スカウト集結!「高校生離れ」「ドラ1候補も」

西日本スポーツ

 コロナ禍で中止となった全国高校野球選手権の地方大会に代わる独自大会が19日、九州各県で行われ、プロ注目の選手たちが躍動した。福岡県春日市の春日高グラウンドであった「がんばれ福岡2020 福岡地区高校野球大会」の予選リーグでは、福岡大大濠の最速153キロ右腕、山下舜平大(しゅんぺいた)(3年)が春日戦に救援登板。最速151キロをマークして、9回の1イニングを無安打無失点に抑えた。

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 リードを3点に広げた直後の9回。福岡大大濠のエース山下がマウンドに上がると、ネット裏に集結した11球団約20人のスカウトが一斉にスピードガンとビデオカメラを構えた。九州を代表する超大型右腕の「最後の夏」が幕を開けた。

 188センチの長身からほぼ直球だけを投げ込み、春日打線を二ゴロ、左飛、捕邪飛に打ち取って無安打無失点。この日の最速は151キロだったが「ちょっと力が入りすぎてしまった。全然満足いく投球じゃなかった」と反省の言葉が先に出た。

 エンジンはまだ全開ではない。先月21日の練習試合で背中の痛みを感じて4球で緊急降板し、しばらく投球を休んだ。その後は期末テスト前の練習休止、豪雨による休校も重なり投球練習を再開したのは、わずか3日前のことだった。

 この日はブルペンで50球前後を投げて準備したが、ほぼ「ぶっつけ本番」だった。ブランク明けでも三者凡退に抑える非凡さを見せた右腕は「変化球がまだうまく決まらないので、直球中心にいきました」と苦心の投球だったと明かした。

 昨秋に大阪桐蔭との交流試合で12三振を奪って、今秋ドラフトの上位候補に浮上。今年はコロナ禍で春先から十分な練習ができず、練習再開も6月1日だったが、同中旬の今年初の練習試合で自己最速を7キロ更新する153キロをマーク。プロのスカウトを驚かせた。

 体重は昨秋から10キロ近く増えて93キロになり、球速とともに制球も安定した。変化はそれだけではない。八木啓伸監督は「精神的に成長したのが大きい。エースとしての自覚と責任が出て球が変わってきた」と大器の精神面の成長も評価する。

 特徴的な名前は「欧州の学者にちなんだものだそうです」。予選リーグでの「試運転」も終わり、次は決勝トーナメントが待つ。「次からはバチバチ、マックスでいけるよう調整したい」。エースの本領発揮はこれからだ。(前田泰子)

 ◆阪神・田中秀太スカウト(山下について)「もともと好素材なので下級生のときから注目してきた。球速はもちろんだが、高校生離れしたカーブも持っている。全国でもトップクラス。ドラフトでは1位候補になってもおかしくない」

 ◆中日・三瀬幸司スカウト(同)「ぶっつけ登板でこれだけ力を出せるのはすごい。久々の実戦で力が入っていたが、これからまだまだ良くなると思う。球速も上がると期待している」

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