元日本代表FW巻誠一郎氏 豪雨被災地にトラックで日用品やスコップ運ぶ日々

西日本スポーツ 泉 修平

 サッカー元日本代表の巻誠一郎さん(39)=熊本県宇城市出身、写真=が、同県南部を襲った豪雨の被災地へ支援物資を届けるボランティアに取り組んでいる。2006年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会にも出場した高い知名度を生かし、会員制交流サイト(SNS)などで呼び掛けて集めた飲料水や衣類などを希望者に無料で配布。16年の熊本地震でも同様の活動をしており、サッカーに注ぎ続けてきたような情熱を今、古里の復旧・復興支援に向けている。

 7月中旬、同県人吉市内のラフティング会社の倉庫に設けられた物資受け入れ拠点に、巻さんらがトラックで日用品やスコップ、土のう袋などを運び込んだ。その場で訪れた住民らに希望する物資を手渡しするほか、地元の高校に届けるなどして避難生活や復旧作業を支えている。

 「雨が降り続き、県外からのボランティアは入って来にくい。自分たちが何とかしないといけないと思った」と巻さん。被災直後から、スポーツを通じて被災地支援を行うNPO法人の理事長として活動を始めた。

 被災者のニーズを基に、SNSで必要物資を発信。企業や個人から寄せられた物資を、被災地にピストン輸送している。インターネット上で資金を集めるクラウドファンディングで、募金も行っている。

 16年の熊本地震では、ロアッソ熊本の選手として救援活動に尽力した。震災復興の途上で起きた未曽有の水害。現場を目の当たりにした巻さんは「本当にひどいありさま。熊本地震と同じで、突然来る災害にしっかり備えられている人は多くない」と語る。

 今回は、新型コロナウイルス感染予防のため密集を避けて避難所以外に避難する人も少なくないとみられることから、「細かいところまで支援を行き届かせるのは僕たち民間の役割だ」と力を込める。

 今後は、被災地の状況が落ち着けば知人のスポーツ選手らと共に避難所への慰問などを考えているという。「被災者が前向きになれるようなことをして、心のサポートにも取り組んでいきたい」と息の長い支援に力を入れるつもりだ。 (泉修平)

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