4番でオリ山本由伸撃ち ソフトバンク中村晃、笑顔の奥にある「痛み」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆オリックス2-3ソフトバンク(19日、京セラドーム大阪)

 昨季3敗を喫した天敵右腕に今季初対決で土をつけた。6回までわずか1安打だったホークス打線が、7回にオリックス山本から鮮やかな3者連続長打。2番上林の二塁打に続き、3番柳田が先制二塁打。4番中村晃にも1号2ランが出て一挙3点を奪った。先発二保は6回無失点の快投で今季2勝目。今季2度目の3連勝で敵地6連戦を5勝1敗と大きく勝ち越し、21日からの日本ハムとの本拠地6連戦でさらに加速する。

■6回までは1安打

 つなぎではない。中村晃が堂々の4番ぶりで、球界屈指の右腕にとどめを刺した。7回にオリックス山本からようやく先制点を奪い、なお無死二塁。1ボールから投じられた2球目、真ん中付近の152キロ真っすぐを真芯で捉えた。美しい放物線を描いた打球は、右翼フェンスを越えた。プロ通算3試合目となった4番としても、今季としても1号となる2ラン。快投を許していた相手に引導だ。

 「いい投手なので追い込まれるとなかなかきつい。最低限もう1点は欲しかったので引っ張ったが、最高の結果になった」と笑みをこぼした。2回にも山本からチーム初安打となる右前打をマークしていたほか、9回は増井から左前打。今季初の3安打猛打賞も記録し「(山本は)球界を代表する投手なので。打ててうれしいし、自信にもなる」。好調な選手会長の打率は3割5分7厘にアップだ。

 開幕2軍スタートの原因となった両膝の痛みは、完全に癒えたわけではない。試合後には腫れている。それでもシーズンを戦う上では、痛みとも付き合っていくしかない。だからこそ、試合後にはじっくりと時間をかけてケアに専心する。「トレーナーさんのおかげで試合に出られている。僕は与えられたところで仕事をするだけ」。周囲に支えられて、万能打者の調子はぐんぐん上昇中だ。

■監督「打線に厚み」

 頼れる男の存在が、工藤監督の采配の幅を広げる。昨年は3勝を許し、防御率も2・25と苦しめられた相手との今季初顔合わせ。そのため「山本君なので調子のいい打者を前に置いた」と2番に上林、3番に柳田を据えた山本対策で臨んだ。

 6回までわずか1安打も、7回には工藤監督の狙い通りに上林の二塁打でチャンスをつくり、柳田は「甘くきた球を一発で仕留められた」と、抜けたフォークを見逃さずに右越えの二塁打で決勝点をマーク。その上で中村晃の一発が生まれるなど、鮮やかな3連打で一気に“天敵”を攻略した形だ。

 これで3番柳田と4番中村晃のコンビでは3戦3勝。工藤監督も手応えを隠さない。「いいつながりになっていると思う。中村君が入って打線の厚みやつながりができた」と満足そうだ。敵地大阪での6連戦を5勝1敗と大きく勝ち越し。首位の楽天とは1ゲーム差だ。追走の勢いを福岡での6連戦で一層加速させていく。 (山田孝人)

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