甲子園が沸いた名勝負 打席から“師匠”を挑発した城島「工藤さんごめんなさい、でも」

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 2005年7月23日の出来事は…。

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 甲子園の大歓声を浴びて夜空に高々と右手を突き出した。球宴第2戦。42歳の巨人・工藤公康から本塁打を放った城島健司はいたずらっぽくマウンドに目をやりながら、顔をくしゃくしゃにして笑った。

 「工藤さん、ごめんなさい。でもこういう舞台にカーブはいらない。変化球で三振とっても面白くないでしょ」。初球ボール。2球目はカーブでストライク。ここで打席を外した城島は工藤に手ぶりでストレート勝負を要求した。「調子こいて投げちゃったよ。まさか引っ張るとは…」。百戦錬磨のベテランを苦笑いさせる左翼席中段への鮮やかなアーチだった。

 ダイエー時代の95年に高卒で入団した城島は同じ年に西武から移籍したエース工藤とバッテリーを組み、厳しい教えを受けながら日本を代表する捕手として成長した。工藤が00年に巨人へ移籍した後は球宴、日本シリーズ、交流戦で対戦。「ON対決」となった00年の日本シリーズでは本塁打も放った。そんな師弟バッテリーが相まみえたのはこの05年の球宴が最後。城島は06年に米メジャーへ移籍し、阪神で日本へ復帰した10年は西武で実働最終年だった工藤との対戦はなかった。

 その2人はいま、ソフトバンクの監督、球団会長付アドバイザーとして古巣に在籍している。

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