大けが、入院…絶望を乗り越え復活弾 胸に刺さった「なんでパパ試合に出てないの?」

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J2第7節 福岡1-0岡山(25日・ベスト電器スタジアム)

 石津、復活弾! アビスパ福岡がホームで岡山を1-0で破り、3連勝を飾り、勝ち点を13とした。昨年右膝に重傷を負った石津大介(30)が、今季初ゴールを決めた。首位のV・ファーレン長崎はホームで京都を1-0で撃破し、連勝で勝ち点19。ギラヴァンツ北九州はホームで山口を2-0で破り、3試合ぶりの勝利で勝ち点10とした。

 約1年分の思いを左足に込めた。前半40分、右クロスを胸で収めた石津が左足を力強く振り抜き、昨年6月30日のホーム山口戦以来のゴールを決めた。「けがから復帰して早く点を取りたいと思っていた。少し遅くなったけど、自分のゴールで勝ててうれしい」。昨年7月に右膝の靱帯(じんたい)と半月板を損傷。復帰後初の得点に感慨を隠せなかった。

 右膝は全治8カ月の重傷で約1カ月入院。絶望しかけた石津を救ったのは家族、特に入院中毎日見舞いに来た長女の愛絆(あいな)ちゃん(5)だった。「子どもにとって何もすることがない病院に毎日来てくれて。癒やしを与えてくれた」と奮起。年末年始もリハビリを続けて、2月の開幕に間に合わせた。

 リーグ戦中断中に下半身の筋力を強化し、シュート練習で威力と精度を高めたが、7月4日の長崎戦後に膝の状態が思わしくなく3試合欠場。愛絆ちゃんの「何でパパ試合に出ていないの?」という言葉が胸に刺さった。「娘も年齢を重ねるにつれて分かってきている。試合に出て活躍する姿を見せたい」。5試合ぶりの先発。「これで結果を出せなければ試合に出られない」と覚悟を決め、最高の一発を放った。

 神戸時代もコーチとして石津を指導した長谷部監督は「コンディションは万全に近く、ゴールを取るんじゃないかと思っていた」と起用的中にしたり顔。チームはまたも複数得点を取れなかったために満足とは言えないが、頼もしいアタッカーの復活は明るい材料だ。「この連勝を途切れさせないようにするのが大事。一体感を継続しながら勝ち続ける」と誓う石津が、チームを加速させる。 (末継智章)

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