ソフトバンク工藤監督は、なぜ大量リードでも8回にモイネロを投入したのか?

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク6-1日本ハム(26日、ペイペイドーム)

 大量リードでも石橋をたたく手が痛くなるほど、慎重に救援陣をつぎ込んだ。8回、その差は5点まで広がったが、リーグトップに並ぶ17試合目の登板となるセットアッパーのモイネロを投入。「昨日のような轍(てつ)を踏まないために8回は中軸だったので、そこだけはと。(6連戦の)最後の試合に勝つか負けるかで、2ゲーム違うので」。工藤監督に迷いはなかった。

 前日25日は逃げ切りを図りながら、7回に今季1イニングワーストの一挙6失点。今季最大6点差からの逆転負けで痛い星を落とした。今カードの対戦成績を2勝3敗として迎えた6戦目。最終日はどんなに点差があっても手を緩めるわけにはいかなかった。

 3番近藤から始まるクリーンアップを前にしたカリビアンもエンジン全開だった。近藤への3球目で自己最速を更新する158キロをたたき出すなど、150キロ台後半を連発。内野安打で出塁を許したが、うなる直球と球速差が30キロ近い曲がりの大きいカーブ、チェンジアップを組み合わせるスタイルで後続には狙いを絞らせない。中田、大田、代打渡辺を3者連続三振と手玉に取った。

 今季早くも4度目の1イニング3奪三振。奪三振率は驚異の16・88だ。「今年はボールの強さが一段と増した。本当に頼りになるし、彼がいてくれてよかったと思います」。指揮官も最敬礼する圧巻の投球で、日本ハム戦は登板全7試合で無失点となった。

 継投策に入ったのは6回から。先発二保が中田に四球を与え、大田への左前打で無死一、二塁となった場面で、清宮に対し左の川原を投入した。初球の直球で4-6-3と理想的な併殺で嫌な流れを断つ。続くビヤヌエバには死球を与え2死一、三塁となったが、代打横尾に対しすぐさま泉へスイッチ。二飛で「一人一殺」がはまり、泉は今季初ホールドを記録した。

■12球団で唯一防御率2点台

 7回は前日25日に今季11試合目で初失点した嘉弥真が、先頭の代打高浜に左前へのテキサス安打を許しながら杉谷を併殺に打ち取るなど3人で料理。9回も本拠地で17日ぶりの登板となった津森が3人できっちり締め、救援陣5人による無失点リレーで勝ち星を離さなかった。「きょうは日曜日ということで、リリーフをしっかりつぎ込むことができた」。悪夢を一夜にして拭い去った工藤監督は、12球団唯一の救援防御率2点台を誇るリリーバーたちをねぎらった。 (鎌田真一郎)

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