ソフトバンク千賀が感じた「プロの壁」は柳田だった…野手なのに146キロ「すごい世界に来た」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク9-4西武(28日、ペイペイドーム)

 最後はエースの意地を見せた。打線が同点としてくれた直後の6回。制球に苦しんでいた千賀が力を絞り出した。中村を153キロ直球、栗山とスパンジェンバーグは変化球でバットに空を切らせた。3者連続の空振り三振で、今季最多の11奪三振をマークした。

 今季初の2桁奪三振。116球の力投に応えた打線が直後に3点を勝ち越し、エースに今季3勝目をプレゼントした。ただ、6月下旬の敵地6連戦でチームが5本塁打を許した山川に2ランを浴びるなど、6回5安打4失点での白星を手放しでは喜べなかった。

 2回には先頭打者への四球からピンチを招いて2失点。最も警戒すべき山川に被弾したのも、1点を返した直後の3回だった。「簡単に先制されてしまい、点を取ってもらってもすぐに取られ、野手の皆さんに本当に申し訳ない」。反省ばかりが口を突いた。

 同期入団の柳田のメモリアルゲーム。育成ドラフト4位で入団した当時、「プロの壁」を初めて感じたのが柳田だった。大卒のドラフト2位野手は新人合同自主トレのブルペンで146キロを計測。高校時代の球速が140キロ前後だった右腕は「すごい世界に来た」と不安に襲われたという。

 そこが原点となった右腕は10年を経て、球界を代表する剛腕に成長。この試合でも最速160キロをマークした。右前腕部の張りなどで出遅れた今季、必ずしもチーム状態が良くない中で1軍のマウンドに立つときも「ギータさんで点を取れるから、ここから大丈夫でしょ」と口にしていた。

 4学年上の柳田とは投手と野手ながら、刺激し合い信頼も寄せ合ってきた。相性の良さは結果にも表れている。千賀が登板した今季4試合で、柳田は16打数10安打、打率6割2分5厘。通算1000安打のメモリアルゲームが、千賀の登板試合に重なったのも必然だったのかもしれない。

 柳田を中心とした打線が活発なだけに、不安定な投球が続く自身への悔しさが募るのも事実だ。「しっかり反省して、次の試合では自分の投球でチームを勝たせられるようにしたい」。6連戦の初戦を任されている右腕は、頼もしい野手陣と救援陣への“恩返し”を誓った。 (鎌田真一郎)

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