「守備の極意」を追求するソフトバンク今宮 節目の次に目指すべき高みとは

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク0-6西武(30日、ペイペイドーム)

 ホークスの連勝は3で止まった。プロ初先発となった板東が球界随一の破壊力を誇る西武打線につかまり、5回途中5失点KO。3本塁打も許すなど、ほろ苦い先発デビューとなった。

 試合後、工藤監督は「こういう試合もある。これをきっかけにしてもらえると、次の試合に生きる」とプロ2年目右腕の投球を責めることはなかった。当然だ。近い将来の先発ローテ候補だけに、これを糧にとの思いがあふれていた。ただ、2位楽天がロッテに勝利したため、ゲーム差は再び0・5に詰め寄られた。

 その楽天の対戦相手となったロッテでは昨年限りで阪神を退団し、今年3月に入団した鳥谷が今季初めて遊撃手として先発出場していた。プロ17年目の男にとって遊撃手での出場は通算1762試合目となり、歴代1位の記録(1767試合)を持つ石井琢朗(横浜、広島)まで残り5試合となったそうだ。今季中の記録更新も十分にあり得る。

 とくれば、やっぱり気になるのはホークス不動の遊撃手・今宮の数字だ。調べると、何とこの日が遊撃手での先発出場が節目の1000試合目だった。遊撃手としての途中出場と合わせると、通算1053試合目。今季は体調面が優れず、先発落ちや指名打者での出場も増えたが、今季ここまで無失策なのはさすがの一言に尽きる。

 「守りで大事にしていることは難しい打球をアウトにすることよりも、取れるアウトを確実に取ること。投手は打ち取ったと思った打球がアウトにならないことを一番嫌がりますから」

 以前、今宮は「守備の極意」についてそう語っていた。これはプロ入り時から熱心な指導で守備の礎を築いてくれた鳥越コーチ(現ロッテヘッドコーチ)の教えでもある。その教えを基に、いまは本多内野守備走塁コーチのもとでさらなる高みを目指している。

 やっぱり野球はセンターライン、中でも遊撃手の守備に不安を抱えるようなチームでは安定した強さを誇れない。この10年、ホークスが常に優勝争いを繰り広げられるのは、今宮という球界屈指の遊撃手が存在する事実が大きい。石井琢、鳥谷の“背中”ははるか先だが、今宮には少しでも近づいてほしい。それが常勝ホークスの条件でもある。

 ちなみに球団では南海時代、ベストナインを4度受賞した小池兼司の1494試合(歴代10位)が遊撃手記録としてある。まずはこの数字に向かって突き進め! (石田泰隆)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ