ソフトバンク石川アッという間の初完投&完封 9回続投志願実った

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク4-0西武(1日、ペイペイドーム)

 福岡ソフトバンクの石川柊太投手(28)が西武の強力打線にわずか1安打しか許さず、プロ初完投初完封勝利を挙げた。最速149キロの快速球に得意のパワーカーブなどを交えて自己最多の13奪三振。初回の栗原の7号3ランなどで援護を受け、今季リーグ最短の2時間21分で試合を終わらせた。今季のチーム初完投となる石川の快投もあり、貯金を今季最多の7に伸ばした工藤ホークスが首位固めに入った。

■早っ2時間21分

 あっという間に訪れた試合終盤。8回の攻撃中、石川のもとに工藤監督と森山投手コーチが歩み寄った。西武打線をわずか1安打に抑えていたが、今季最多の109球を投げていた。

 故障明けのシーズン。首脳陣は体の状態を確認した。「どうだ?」と聞かれた右腕は「行きたいです」と続投を志願。「じゃあ、いっちゃえ」。指揮官から背中を押された。

■チーム最多4勝

 今季チームの先発陣で初めての9回のマウンドに上がっても勢いは衰えない。最速149キロの直球とフォークがさえ渡った右腕は「常に疑心暗鬼。空振りを取れていることも疑いながら投げた」と最後まで、細心の注意を払った。

 1死から唯一の安打を許したスパンジェンバーグを144キロ直球で空振り三振に封じ、最後は森は外からストライクゾーンに入ってくるパワーカーブで見逃し三振で締めた。ハイテンポな投球で2時間21分で試合を終わらせ、今季のチームの最短試合時間をまたも更新。121球を投げ自己最多の13三振をマーク。7年目で初の完投勝利を完封で飾り、チームトップの今季4勝目を挙げた。

 これまでプロ最長イニングは「完投できなかったことを今でも覚えている」という2018年4月19日楽天戦での8回1/3。「最高」と「最低」が常に頭の中にある。マウンドに上がる際は「常に完全試合は狙っている」と言い切る。安打を打たれたら完封、失点したら完投-。そう考える一方で「常にホームランを打たれるイメージをしてから、逆算している」とも言う。

■志願の続投121球

 前回登板7月25日の日本ハム戦では主軸ではない宇佐見、杉谷に本塁打を浴びた。「その意識が薄れていたから」と分析。今回は目の前の打者に一発を浴びる警戒心を抱きながら、最後まで用心深く、痛打を許さず一人で投げきった。

 「中継ぎで9回に投げたことがあるけど、ちょっと達成感が違ったので、いいなと思いました」

 強力打線をシャットアウトし、最高のイメージに限りなく近づいた勝利。「早い」だけではなく「長く」投げられる投手は、救援陣がフル稼働しているチームにとってありがたい存在だ。 (鎌田真一郎)

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