鷹デスパイネ&グラシアル急きょ合流の背景 早期1軍登録の可能性も

西日本スポーツ 長浜 幸治

 7月中旬にキューバから再来日した福岡ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(34)とジュリスベル・グラシアル内野手(34)が5日、1軍に合流した。当初は2週間の自宅待機を経て4日にファーム合流の予定だったが、チーム内に感染者が相次ぎファームの活動が止まったため急きょ仙台入りした。合流初日からフリー打撃で豪快な柵越えを披露するなど状態の良さを示し、早期登録の可能性も出てきた。

 キューバの頼れる助っ人コンビがようやくチームに戻ってきた。2人がチームメートと顔を合わせるのは約5カ月ぶり。「日本だけでなく世界的に厳しい状況だけどチームに合流できてひとまず安心している」とデスパイネが言えば、グラシアルも「自粛期間中も自宅でできるトレーニングをして準備してきたよ」と笑みを浮かべた。

 ともにコンディションは良好そうだ。ウオーミングアップ、キャッチボールをこなすと、楽天生命パーク宮城の外野フェンス沿いをランニング。その後は左翼の守備位置に就き外野ノックを受けた。軽快な動きに工藤監督も「2人とも問題なく元気そうにしていた」と目を細めた。

 スイングの鋭さも健在だった。一度ベンチ内に戻っていた2人がバットを持って再びグラウンドに現れたのは、試合前練習の終了が近づく午後5時すぎ。フリー打撃に参加すると、そろって最初のスイングで打球を左翼席に放り込んだ。軽めに流しながらもデスパイネが20スイングで柵越え4本、グラシアルは21スイングで2本。初日から豪快なアーチ競演を披露した。

 「僕自身がなにより2人に会いたかったので、はるばる来てもらった。まずは何の問題もなく合流できたことが一番」。そう喜びをあらわにした工藤監督は今後については「こっち(仙台)にいる間は帯同して練習を見ながら状態を確認したい」とした上で、「動きをしばらく見て、良くなれば実戦(で調整)となっていくと思う」と見通しを説明した。

 2人はキューバ代表として東京五輪米大陸予選に出場するため3月上旬に離日したが、世界的な感染拡大の影響で予選が延期。負傷も抱えていたため母国で調整していた。その後、渡航制限されて出国できず、ようやく再来日できたのは7月19日。2週間の待機期間が明ける前に長谷川らに感染が判明し、ファームの活動がストップした。

 チームは首位を走りながらも、4、5日は2位楽天との直接対決で連敗。貯金9を稼いだ7月の勢いを生かせず再び混戦にのみこまれつつある。「コンディションは徐々に良くなってきている。一日でも早くチームの戦力になりたい」(デスパイネ)。「できることを毎日やっていくだけ」(グラシアル)。頼もしい2人の帰還が待たれる。 (長浜幸治)

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