元バレー女子代表主将の岩坂名奈 同期・新鍋理沙さん引退に思うこと

西日本スポーツ 末継 智章

 バレーボールVリーグ女子1部で2季ぶりの優勝を目指す久光が、7月末から佐賀県内で非公開の合宿を行っている。今月14日までで、日本代表として昨秋のワールドカップ(W杯)に出場した岩坂名奈(30)=福岡市出身=が3年ぶりに参加。6月に引退した同学年でチーム同期、元日本代表の新鍋理沙さん(30)の分まで若手をけん引し、成長を促すことで自身の進化につなげる意気込みを語った。

   ◇   ◇   ◇

 在籍12年目、チームでは2番目の年長になった。ベテランの立場を自覚する岩坂は21歳の浜松明日香や19歳の平山詩嫣(しおん)ら同じミドルブロッカーの若手に目を配る。「これまでいろんな経験をさせてもらった。その部分を伝えたい」と伸び盛りの後輩たちを引っ張り、チームの底上げを図る考えだ。

 チームや日本代表で長年一緒にプレーした同期の新鍋さんが6月に引退。酒井新悟監督も「精神的支柱として大きな存在だった」と惜しむほど抜けた穴は大きいが、岩坂の自覚は高まった。

 「新鍋も引退して違う道に進んで頑張っているので、私も選手である限り最後まで頑張る。時間を無駄にせず、後輩に影響を与える」と、主に得意のブロックでの自身や若手のプレーを映像で検証し、課題を指摘。酒井監督は「ある意味コーチ的な存在。技術だけでなくバレーに取り組む姿勢も若手は学んでほしい」と期待する。

 ここ2年は日本代表の主将として代表合宿に参加していたが、今回は代表メンバーから外れたため、3年ぶりに久光の佐賀合宿に参加した。コロナ禍で東京五輪は1年延期になり、緊急事態宣言中は自分を見つめ直すこともあった。今は「この先どうなるか分からない。すべては自分次第で、まずは久光の力になるために時間を無駄にしない」と前を向く。

 代表合宿に追われる日々から解放され、股関節の使い方を見直すなど自分と向き合う余裕もできた。自主的に体育館内で短距離ダッシュを行う岩坂の姿勢に酒井監督は「やるべきことに取り組んでいる。リーグで結果を残し、再び代表に呼ばれてほしい」と望む。開幕は10月17日。残り2カ月で岩坂もチームもまだまだ進化する。(末継智章)

PR

バレー アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング