ソフトバンク東浜が現れては消える場所 一歩抜け出せぬ理由はそこに

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆楽天7-4ソフトバンク(7日、楽天生命パーク宮城)

 ルーティンと言えば聞こえはいいが、スポーツ選手のそれとは訳が違う。こちらが行うのはただの生活の一部であって、それを怠ったからといって別に支障が出るわけでもない。

 仕事の一部と言ってしまえばそれまでだが、日課の一つにプロ野球のチーム成績と個人成績をスポーツ紙で確認することがある。真っ先にチェックを入れるのは、やはり取材対象でもあるホークスに関してだ。

 チーム成績は7月24日に首位の座を再奪取して以降、常に一番上に位置する。今月5日、そして7日と楽天に敗れ、同率1位に並ばれはしたものの、何とか陥落せずに踏ん張っている。

 個人成績に目を移しても、打撃部門では柳田の名が常に最上位にある。7日の試合でも1本塁打を含む2安打と打率を4厘上げ、3割7分5厘で首位打者争いを独走中だ。シーズンはまだ3分の1を過ぎたばかりだが、毎日、気分良く試合に臨めているのではなかろうかと推察する。

 一方で、寂しい思いに駆られるのが先発投手の個人成績欄だ。ここでは防御率の上位投手から順に名が掲載されているが、6日の段階ではホークスの選手が一人もいなかった。それは規定投球回に達する投手が不在であることを意味する。

 もちろん、掲載される日にもよる。それは東浜の先発後だ。チームで誰より投球回数を稼いでおり、7日の試合では3回2/3を投げた時点で規定投球回に達した。そこまでで楽天打線に無失点。完璧に近い投球で抑えこんでいただけに一気に投球回を伸ばすかなとみていたが、7回にスタミナ切れして降板した。

 結果的に負け投手となった東浜について、工藤監督は「(7回は)ここが踏ん張りどころだと(思っていた)。開幕を任せた投手なので。そこは1点差であっても、まだ(球数は)100球もいってなかったし、あそこ(7回)までいって(投げて)もらえればと(思っていた)」と落胆の色を隠せなかった。

 結局、東浜は規定投球回到達後は2回2/3しか投球回を伸ばせず、今季計44回2/3にとどまった。次回は中6日で14日のオリックス戦に先発予定。自身の登板を迎える前にまた規定投球回を割ることになる。

 やはりここが、チームが一歩抜け出せない要因だろう。東浜一人に負わせるものではないが、それを背負う気概を持つ男だけに何とか現状を打破してほしい。 (石田泰隆)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ