数字でも明らか…ソフトバンクに立ちはだかる「鬼門」のイニング

西日本スポーツ 倉成 孝史

〈鷹番が見た〉

 ◆楽天7-4ソフトバンク(7日、楽天生命パーク宮城)

 「鬼門の7回」に痛恨5失点-。敵地での首位攻防第4ラウンドで逆転負けした工藤ホークスが楽天に再び同率首位で並ばれた。1点リードの7回に先発の東浜が逆転を許して降板すると、3番手の高橋礼がロメロに2打席連発の3ランを浴びて一挙5失点。今季負けた18試合のイニング別失点で、7回の22失点はワーストだ。終盤の最初の関門をどう乗り切るか。東浜に今季初黒星がついた敗戦で、工藤ホークスの泣きどころが浮き彫りになった。

 今季の楽天はやはり手ごわい。そう感じざるを得ない逆転負けだった。序盤に3点の援護をもらった東浜は5回まで散発3安打の無失点。試合前まで防御率2・35だった右腕が勝利投手の権利を手にした時点でチームの連勝の確率は極めて高いと感じていたが、簡単に事は運ばなかった。

 6回。ロメロに浴びた2ランで風向きが変わる。続投した7回は先頭の銀次に四球。犠打で1死となった後に9番田中にも四球を与えた。「いつも言っているけど、四球から生まれるものは何もない」。信頼が厚い東浜に対し、工藤監督は珍しく苦言を呈した。

 直後に小深田に右中間を深々と破られる逆転の2点三塁打を浴び、東浜は無念の降板。それでもまだ1点差だ。ビハインドの状況ながら、工藤監督は迷わず2番手嘉弥真を投入。ここをしのいでの再逆転を狙ったが、「鬼門の7回」がそうはさせてくれなかった。

 嘉弥真は鈴木大に死球を与えて降板。1死一、三塁とピンチが広がり、前の打席で一発を放っていたロメロを迎えた。ここで工藤監督は同じく勝ちパターンの高橋礼を3番手で送り出したが、甘く入ったカーブは左翼席中段で弾む痛恨の3ランとなってしまった。

 7回に一挙5失点。これで試合はほぼ決まった。今季は7月25日の日本ハム戦でも7回に一挙6失点して逆転負け。終盤の最初の関門が「鬼門」となっている。開幕当初は岩崎が7回を任されていたが、6月27日の西武戦では山川に逆転3ランを浴びて敗れた。

 岩崎が7月9日に出場選手登録を外れて2軍再調整となってからは、主に高橋礼が「7回の男」の役割を果たしてきたが、4日の楽天戦では1失点して相手を勢いづけてしまい、直後の8回にモイネロが3失点して逆転負け。この試合に続き、7日は今カード2度目の失点となった。

 今季敗れた18試合で計117失点しているが、イニング別では7回の22失点がワーストだ。粘り切れなかった東浜は「7回は踏ん張らないといけなかった。申し訳ないの一言です」と猛省。5失点は今季最多で、則本昂との同学年の開幕投手対決で今季初黒星を喫してしまった。

 楽天との首位攻防6連戦に2ゲーム差で臨んだ工藤ホークス。一気に引き離すチャンスでもあったが、これで今カードは1勝3敗となり、再び同率首位に並ばれた。「すいませんでした。明日、また頑張りますので」と工藤監督。今回の直接対決はあと2試合。並ばれはしたが、首位の座を明け渡すわけにはいかない。 (倉成孝史)

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