コロナ禍の福岡を救った終了間際の同点弾 勝ち点1が持つ大きな意味

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J2第10節 福岡2-2甲府(8日・ベスト電器スタジアム)

 コロナ禍で前節の試合が中止となったアビスパ福岡が、ホームで甲府に2-2で引き分けた。5試合連続の負けなしで、勝ち点を15に伸ばした。1点を追う試合終了間際、遠野大弥(21)がボレーシュートで開幕戦以来のゴールを決めて追い付いた。福岡の1試合複数得点は今季初めて。首位のV・ファーレン長崎はアウェーで徳島に1-3で敗れ、今季初黒星を喫した。

 豪快弾で窮地を救った。1点を追う後半45分。ゴール前の浮き球を遠野が右足で捉え、弾丸シュートを突き刺した。「自分の得意な形だったので狙っていた」。開幕戦以来となる気鋭のストライカーの一撃で引き分けに持ち込み、チームは5戦連続負けなしとなった。

 1点を追う同37分に192センチの三国が投入され、前線に据えられた。DF登録ながら、7月29日の愛媛戦ではFWとして起用されて値千金の同点弾を決めた。この日の劇的ゴールは、右からのクロスをその三国が相手DFと競り合ったボールから生まれた。またしても采配が的中した今季初の複数得点だった。

 主将の前が新型コロナウイルスに感染し、2日の大宮戦が中止となるなど、チームは苦境に直面した。長谷部監督は「戦力を失ったことは確かだが、リーグ戦が再開された時点で仕切り直している。右往左往することはない」と力を込めた。

 前半23分にはベテラン城後が自身15シーズン連続得点となる今季初ゴールで、先制。ユース出身の20歳の北島が左サイドMFでプロ初スタメンを飾れば、中京大出身のルーキー東家が途中出場でプロ初出場した。過密日程の今後を見据え、若い戦力が貴重な経験を積めたのも大きい。

 J2は福岡以外にも感染者が相次ぎ、手探りの戦いは続く。苦しみながらつかんだ勝ち点1には、コロナ禍を勝ち抜こうとする意地がこもっていた。 (松田達也)

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