楽天塩見がまた天敵化…ソフトバンク、左腕に左6人打線の背景

西日本スポーツ 山田 孝人

〈鷹番が見た〉

 ◆楽天4-2ソフトバンク(8日、楽天生命パーク)

 痛恨の連敗で7月24日から守ってきた首位の座を15日ぶりに明け渡した。福岡ソフトバンク打線は、楽天の左腕塩見に大苦戦。7回途中の降板まで3安打しか打てなかった。9回に2点をかえして零封負けを逃れるのがやっと。敵地仙台での首位攻防で、今季2度目、6カードぶりの6連戦負け越しも決まった。8月7日の逆転負けに続いて流れが悪いホークス。まずは6連戦の最後を勝利で締めたい。

 ベンチで腕を組んで戦況を見守っていた工藤監督の表情は、当然のことながら険しく見えた。4点を追う9回、酒居から柳田、中村晃の連打で無死一、二塁の好機をつくり、抑えのブセニッツを引きずり出したが、2点を返すのがやっとだった。首位攻防6連戦は、開幕2カード目だった西武戦以来6カードぶりの負け越しが決定。7月24日から守ってきた首位の座からも転落し、目の前の相手にトップを譲った。

 楽天の技巧派左腕、塩見に打線が封じ込められた。初回2死二塁の先制機で中村晃が甘い球を捉えたが、中堅手田中のジャンピングキャッチに阻まれた。相手が不安定な立ち上がりでチャンスを逸すると、その後は直球に加え、カーブや得意のフォークボールを織り交ぜて緩急を生かす左腕に要所を締められ、7回途中まで3安打、無得点に終わった。

 塩見にはルーキーイヤーの2011年にプロ初登板初先発初勝利を献上。同年の9勝中3勝は、ホークスから挙げたものだった。12年にプロ初完封まで許した際には、当時の秋山監督が「塩見にやられたな」と語尾の「な」を強く発した。そこまで強く意識した左腕が再び「天敵」として立ちはだかろうとしている。

 前回対戦だった7月9日のペイペイドームでは、7回で4安打、1点のみ。白星も献上した。雪辱を誓った一戦で再び苦杯をなめた形。工藤監督は「前回も最初に1点は取ったが、その後はカーブも使われ、落ちるボールも使われて…。今日も同じようにやられてしまったというところは確かにある」と指摘した。

 塩見の左打者と右打者の被打率に大きな開きがないことなどを理由に、左打者6人をスタメン起用。もっとも「左キラー」の川島がコンディション面から先発を見送られ、今宮も万全でなく当初からベンチスタートだったことも背景にあった。攻守で抜群の存在感を示す右打者2人を欠いたことも響いたはずだが、手をこまねいてはいられない。

 これで通算45勝の塩見は、ホークス戦だけで10勝(7敗)をマーク。今後も楽天はリーグVを争う最大のライバルになると予想されるだけに、復活した左腕の攻略は急務だ。 (山田孝人)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ