サファテ帰国前に明かしていた引退 「もう無理」寝るのも辛い痛みと、心残り

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手(39)が、現役引退の意向を固めていることが分かった。手術歴のある右股関節の検査のため7日に渡米していたが、8日までに再手術が決まり、自身のフェイスブック(FB)には引退を示唆する内容を投稿。契約が2021年まで残っていることもあり、球団は術後に協議することを強調したが、帰国前には本人が本紙取材に対しても再手術の場合は引退を決断する考えを示していた。通算234セーブをマークしているキング・オブ・クローザーが、ユニホームを脱ぐ。

 球史に名を刻んだ絶対的守護神が、現役から退く意思を固めた。サファテは自身のFBで「再手術が必要だと分かった。ショックだった」と投稿。2018年4月にメスを入れた右股関節に先月中旬から痛みを発症したことで、米国の主治医の判断を仰ぐため7日に渡米していた。再手術が避けられないことが決まり、FBでは「将来きっと家族を連れて、どこかで日本に戻ります。その時は旅行者として」などと、引退を示唆する内容がつづられた。

 2年ぶりの1軍復帰を期した今季は、初日から春季キャンプにも参加し3月3日オープン戦では1年ぶりの対外試合登板も果たしていた。自主練習期間中だった4月末に家庭の事情で一時帰国したが、再合流した7月4日にはブルペン投球も実施。だが近年苦しめられている右股関節の痛みが再発し日常生活にも影響を及ぼすほどになったため、気持ちは現役引退へと傾き、再手術が決まったことでその意思を固めた。

 FBでの投稿を受けて、球団の三笠ゼネラルマネジャー(GM)は8日の楽天戦前に取材に応じた。投稿後に本人とも連絡を取り「引退だと言ったつもりはなくて、そうなるかもしれないので皆さんに状況と感謝の意を伝えたかったという趣旨だったと聞いている」と説明。それでも「手術の結果次第では復帰が難しい可能性があるとは球団も認識している」とも続けた。

 三笠GMは「手術を受けて本人と球団で話し合いをしようと。そう話しているところ」と、2019年からの3年契約を結んでいることもあり、術後の協議が不可欠であることも強調した。ただ人工股関節となることが濃厚な再手術後は、プレーを続けることは極めて困難とみられ、本人も以前から手術に踏み切った場合は引退する意向も示していた。筑後の2軍施設でリハビリ中だった帰国前には、本紙取材に対して「デニスサン、ベースボール、フィニッシュ。モウ、ムリ」と吐露。さらに「寝るのもつらいくらい痛い。野球どころではない。引退することを伝えたらジェイダ(夫人)は悲しんでいた」とも明かしていた。

 15年から3年連続で最多セーブのタイトルを手にし、17年にはシーズン54セーブのプロ野球記録を打ち立てた。同年はパ・リーグMVP、日本シリーズMVPに加え、正力松太郎賞も受賞。名球会入り条件の250セーブまで残り16に迫る通算234セーブをマークし、すでに球史に名を刻んでいる右腕は、「手術を終えて落ち着いたら、来年2月に日本に戻ってきてスピーチしなきゃね。ファンに感謝を伝えたいんだ」とも話した。チームメート、そして多くのファンに愛されたまま、キング・オブ・クローザーが、そのユニホームを脱ぐ。

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