ソフトバンク柳田の豪快弾は祝砲、この日に母校・広島商高が優勝していた

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆楽天0-5ソフトバンク(9日、楽天生命パーク)

 1-0。リードしているとはいえ、敵地での最少得点差がもたらす重圧を和らげたのは、やはり主砲だった。8回2死。柳田が酒居が投じた内角高めの真っすぐを豪快なフルスイングで捉えた。雨上がりの仙台の夜空に高々と舞い上がった打球は、右翼スタンドの上段にまで到達した。

 大きく勝利を引き寄せ、ベンチ内に笑顔をもたらした特大の12号ソロ。「自分のスイングで、しっかりとバットの芯で捉えることができた。なかなか点を取ることができなかったのでよかった」。2勝4敗と負け越しはしたものの、6連戦の最後をきっちり勝利に導き、自らの表情にも笑みが浮かんだ。

 試合前には自身を奮起させる朗報も届いていた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で高校野球の今夏の甲子園大会、地方大会の中止を受けて開催された広島県の代替大会で、母校の広島商が優勝を飾った。聖地に立つ夢が消えても気丈にプレーし、頂点に立った形だ。「優勝おめでとうございます。甲子園がないのは残念ですが、この経験を糧にして頑張ってほしい」と口にし、続けて「広商が優勝した日に自分の試合で勝てたし、ホームランも打ててよかった」。チームも後輩も力強く後押しするアーチともなった。

チームはこの6連戦で、涌井にあわや無安打無得点試合となる1安打零封負けを喫したほか、前夜も塩見に苦杯をなめた。この日も、柳田の一発までは暴投絡みの1点のみで2安打に抑え込まれ、重苦しいムードが漂ったが、頼れる男の一振りをきっかけに9回は甲斐の3ランも飛び出した。

 仙台で緊急合流したデスパイネグラシアルについて、工藤監督は「急いでもらいたい気持ちは当然あるが、急がせすぎるのは負傷にもつながりかねない」と、昇格の時期は慎重に見極める方針だ。それだけに、11日から本拠地にオリックスを迎えての6連戦を前に、快音を響かせて勝った意味は大きい。福岡で黒星先行の8月を仕切り直す。 (山田孝人)

 ◆楽天戦7発目 柳田が8回に今6連戦2本目のアーチとなる12号ソロ。今季カード別最多の本塁打を放っている楽天戦では12試合で7本目となった。カード別成績で楽天戦は特に相性が良く、打率4割1分3厘と11打点も最高の数字。チームの楽天戦打率2割3分4厘はカード別でロッテ戦に次ぎ低い中、首位争いの先頭に立って柳田が打線を引っ張っている。

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