「Youたち最高だよ」ソフトバンクに誕生したイケメンコンビ、工藤監督がプロデュース…投げる順番の理論

西日本スポーツ 倉成 孝史

〈鷹番が見た〉

 ◆楽天0-5ソフトバンク(9日、楽天生命パーク)

 ソフトバンクに「新しい方程式」が誕生した。いずれも中2日でマウンドに上がった笠谷と板東が2人で計7回を無失点。先発から2番手へ笠谷-板東のリレーは通算3度目で、板東はプロ初勝利から登板2試合連続、今カード2勝すべての白星を独占した。2位に2ゲーム差で迎えた楽天との首位攻防6連戦は2勝4敗。痛い負け越しとなったものの、再び同率首位に浮上して締めくくった。

 ユニホームを脱げばジャニーズにいてもおかしくなさそうなイケメンコンビが、杜(もり)の都の“ステージ”でまた輝いた。「笠谷&板東」。サウスポーが初回から3イニングを無失点に抑えれば、バトンを受けた右腕も4イニングで「0」を並べた。2人で7回を無失点。「先発投手」として十分すぎる仕事を果たしたコンビに「Youたち、最高だよ」とまではさすがに言っていないだろうが、新ユニットを“プロデュース”した工藤監督も、もちろんご満悦だ。

 「ナイスゲームでした! この1週間、彼(板東)しか勝ってないので。中2日で、2人ともよく投げたと思います。今日はナイス勝利だと思います」

 試合後の指揮官が笑顔で話したように、負け越した楽天6連戦だが、イケメンコンビの誕生は今後を明るく照らす。7月下旬にも1度だけこのリレーはあったが、工藤監督が笠谷を「オープナー」と位置付け、板東へつなぐプランを戦前から明言したのは6日の楽天戦が初。この一戦では笠谷が2回1失点、板東が3回を無失点に抑えプロ初勝利を手にした。今回は「他の投手の選択肢もあったけど」と、中2日でコンビの起用を決断。首位陥落の翌日だったが、指揮官は「今日は何が何でも勝ちますんで」と、自信を持って2人を送り出していた。

 試合前には「僕にも考えがありまして…」と「笠谷&板東」の並びについての根拠も熱弁していた。「笠谷君は球の力があるんで、速い球の意識をつけるのは大事。板東君は球の力もありますけど、変化球とかいろいろなボールを使って抑えていく」。球威が武器の笠谷がこの日もまずはグイグイと力で攻め、2巡目以降との対戦を任された板東は、多彩な変化球を制球よくコーナーにちりばめ、好調な楽天打線を「メロメロ」にしてみせた。

 チームはここまで、白星の面では先発陣がいまひとつ精彩を欠くとも言えるだけに、イケメンコンビの存在は大きな武器になりそうだ。ただ、工藤監督は「緊急事態というところもあっての部分もある。本来なら笠谷君が先発として一人前になったり、板東君が一本立ちできるのがベスト」と、一日でも早く2人が「ソロ」として活躍する日を望む。続けて「今はとにかくマウンドに慣れたり、雰囲気に慣れたり、先に生かせるように経験を積んでほしい」としてしばらく「ユニット活動」を続けさせる可能性も示唆。「Youたち、もっと勝っちゃいなよ!」。名プロデューサーの心の声が聞こえてきそうな快勝で、チームは一夜にして首位に返り咲いた。 (倉成孝史)

 ◆笠谷(中2日、通算4度目の先発で3回無安打無失点)「前回より球を低めに集められたと思います。初回は少しもたついてしまいましたが、結果的に3イニングを0点で抑えることができて良かった」

 ◆板東(2番手で4回を2安打無失点。プロ初勝利を挙げた前回登板から7イニング連続無失点、自身2連勝)「笠谷がいいピッチングをして最高の形でつないでくれたので、それに乗せてもらいました」

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