自責ゼロの6失点で勝ったソフトバンク千賀「申し訳ない」 豪腕対決まさかの結末

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク8-7オリックス(11日、ペイペイドーム)

 誰がこんな試合展開を予想できただろうか。令和の剛腕対決は大方の予想を大きく裏切った。千賀に試練が訪れたのは5回。序盤から5点のリードに守られ悠々と投球を続けてきたが、味方の二つのミスで傷口が広がった。

 今季は納得いく投球ができない中でも、野手に幾度となく助けられてきた。「自分の投球でチームを勝たせられるように」との思いを抱く右腕にとってはある意味、見せ場でもあった。

 だが、踏ん張りが利かない。2点を失い、なお1死満塁のピンチ。T-岡田への2球目154キロは外角高めへうなりを上げる。その剛速球を、2010年のホームランキングに打ち砕かれると、ペイペイドームに悲鳴が上がった。昨年6月14日DeNA戦以来、自身2度目の被満塁本塁打。この回、一挙6失点で逆転を許してしまった。

 「初回から感じは悪くなかったが、5回のピンチで粘ることができず悔しい。野手のみんなが初回から援護してくれたのに申し訳ない」。登板後のコメントはさながら、敗戦投手のようだった。

 「すごく楽しみ」と語っていた山本との初めての投げ合いは、6学年下の右腕が早々につかまる中で、復調の兆しをつかみつつあった。力みの取れたフォームから最速159キロをマークし、扱いに苦しんでいたフォークの精度も増して9奪三振。4、5回以外は安打を許さなかった。それでも今季ワーストの6失点。自責は0ながら、6連戦の初戦を任されている右腕は責任を感じていた。

■笑顔なき4勝目

 114球を投げていても7回のマウンドに向けたキャッチボールをベンチ前で行い、ファイティングポーズを見せていた。その時、柳田の逆転3ランが飛び出したことで、7回からは勝ちパターンの継投へ。またしても白星をお膳立てしてもらった。登板6試合で4勝1敗。三つの貯金をつくりながらも、野手への“借り”は膨らんでいる。 (鎌田真一郎)

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