鷹デスパイネとグラシアル 酷暑の初実戦で見えた明るい材料

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク1-0広島(14日、タマスタ筑後)

 キューバコンビがグラウンドに戻ってきた! 東京五輪米大陸予選(中止)で離日後コロナ禍で再来日が遅れた福岡ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(34)とジュリスベル・グラシアル内野手(34)が14日、ウエスタン・広島戦で今季初の実戦出場を果たした。2番左翼のグラシアルは右翼線への先制二塁打を放つなど3打数1安打1打点。4番指名打者のデスパイネは3打数無安打だった。ともにコンディションに問題がないことをアピールした。

 ホークスファンが待ち望んでいた男たちが1軍復帰へ大きな一歩を踏み出した。まずはグラシアルが早速結果を出した。

 3回1死二塁の第2打席、右腕山口の変化球を捉えた打球は右翼線を破る適時二塁打となった。「しっかりとボールを捉えられた。1試合目にしては感覚はすごく良かった」。5回にも鋭いライナー性の中飛を放つなど、ブランクを感じさせない打撃を見せた。

 デスパイネも無安打とはいえ、コンディションは良さそうだ。3回1死一、二塁の第2打席では強い打球の遊ゴロを放ち、巨体を揺らしながら全力疾走で一塁を駆け抜けた。快音は聞かれなくても、スイングの鋭さは健在。「ボールの見え方に違和感はなかった。今日の収穫はボールにバットをしっかり当てられたことだね」とうなずいた。2人とも3打席を終えた時点で途中交代した。

 2人が試合前のフリー打撃を始めた午後3時すぎ、球場に設置された温度計は38・5度を表示していた。試合が始まった午後6時時点でも気温30度を超えていた。そんな厳しい状況でも集中を切らさなかった。「コロナウイルスの影響で合流が遅れたのは本当に残念だった。早くチームに合流したいという思いはずっとあった」。デスパイネの言葉にグラシアルも強くうなずいた。

 工藤監督はあくまで調整を急がせない構えだ。13日のオリックス戦前には報道陣に「本人たちが『1軍でやれる』と言う状態にならないといけない。せかすつもりは全くない」と強調した。それでも楽天と激しい首位争いを演じているチームにキューバコンビが加われば、戦力的に大きなプラスとなるのは間違いない。「いつ1軍に呼ばれてもいいように準備をするだけさ」。2人は大粒の汗を拭いながら力強く言い切った。 (長浜幸治)

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