切り替えやすい大敗も…工藤監督の本音は「絶対に落としたくなかった一戦」か

西日本スポーツ 倉成 孝史

〈鷹番が見た〉

 ◆ソフトバンク2-8オリックス(15日、ペイペイドーム)

 首位ソフトバンクが最下位オリックスに大敗し、連勝が「5」で止まった。2回5失点と乱調だった先発二保ら投手陣が今季ワーストの15安打を浴び、好調な柳田と中村晃がそろってノーヒットに終わった打線もわずか5安打で2点しか奪えなかった。18日からは昨季8勝17敗と大きく負け越したロッテと敵地6連戦。きょう16日にオリックスからきっちり貯金を増やして、千葉に乗り込みたい。

 久しぶりに敗戦を見た気がする。それも、10ゲーム以上引き離している最下位オリックスに大敗。投手陣は今季ワーストの15安打を浴び、打線も「ブルペンデー」だった相手からわずか5安打2得点。それでも首位はキープしており、シーズン全体で考えれば、「余裕の敗戦」にも見える。

 「まあ、打線は打てないときもあります。今日の負けを明日にどう生かすかが何より大事」

 最終的にトップに立っていることが最重要事項。それまでの道筋には当然、勝利も敗戦もある。毎年V争いを演じ、そのことをしっかり理解している工藤監督は、こちらの予想通りに大敗にも淡々としていた。

 打線は首位打者争いを独走する2番柳田、4戦連続安打中だった3番中村晃が無安打。2人がそろってノーヒットだったのは今季2度目だ。最下位相手の大敗と同様に、シーズンではそんな「珍事」もある。指揮官の言葉通り、次へ切り替えやすい大敗だろう。

 柳田の2試合連続無安打は今季は2度、中村晃に至っては1度しかない。きょう16日に再び快音を響かせる確率は高い。一発を含む今季初の猛打賞で気を良くしたバレンティンが、これを機に復調すれば鬼に金棒だ。さらに言えば、連勝中は登板過多気味だった「勝ちパターン」の救援陣も休ませることができた。

 ここまでは、都合のいいことばかりを書いたが、工藤監督の本音は「絶対に落としたくなかった一戦」だったのではないかと思う。その理由には、異例の同一カード6連戦の締めくくりとなる18日からのロッテ6連戦がある。昨季は8勝17敗と煮え湯を飲まされ、今季も3連戦の開幕カードで1勝2敗と負け越した。

 コロナ禍で120試合に短縮されたレギュラーシーズンも49試合を消化し、中盤に入った。昨季はロッテ戦での借金がV逸の要因の一つだっただけに、ロッテ6連戦はV争いのターニングポイントとなる可能性もある。できる限りの貯金をつくり、苦手の千葉に乗り込みたいのは自明の理だ。

 今回のオリックス6連戦はこれで4勝1敗。16日に勝って今カードの貯金を「4」とするか、敗れて「2」しか稼げないか-。同一カード6連勝のもくろみがついえた「小休止」を挟んだからこそ、これ以上取りこぼすわけにはいかない。 (倉成孝史)

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