ふいに壊れる日常…アイドルをしている意味とは HKT月イチ報告(下) (2ページ目)

西日本新聞 古川 泰裕

「3-2」ライブで披露できていない

 -握手会ができていない。

 熊沢「誕生日もまだお祝いしてもらっていない」

 松岡「『はかたんじょうかい』(ニコニコ動画で生配信するオンライン生誕祭)でね」

 坂口「リモートでね」

 熊沢「お祝いはしてもらったけど…」

 坂口「今年のはじめの握手会が2月だったんですよね。遅いなぁと思っていて。いつも1月の4日とか5日とかだったので」

 松岡「シングル、1年出していなかったから」

 坂口「と、思っていたら、いろいろなくなっていっちゃって…」

 松岡「シングルを出したね、そういえば…」

 坂口「なっぴ(運上弘菜)がせっかくセンターになったのに『3-2』も(ライブで)披露していないし…」

 松岡「カップリングも歌えていないしね。せっかく『Chou(シュー)』と『Lit charm(リットチャーム)』のオリジナル曲も入ったのに」

 坂口「『Lit charm』も(ダンスの)振り入れの日があったんですけど、先生がコロナで来られなくなっちゃって…」

 熊沢「なくなっちゃったね…」

 坂口「逆に、ギリギリ発売できたっていう感じ。良かったです、それがなかったら、もっとめちゃめちゃ待たせてしまうことになっていたし…。サイン会とか、オンラインの企画もできていなかったのかなと思います。だから、ある意味ラッキーでしたね」

インタビュー後、カメラにピースサインを見せる坂口理子(左)と宮崎想乃

笑顔で楽しいことをたくさん提供していけたら

 -今日(取材日)は8月6日。(広島に原爆が投下された)75年前とはまた違った状況だが、新型コロナウイルスや豪雨があり、日常や命が失われた。めまぐるしく動く時代の中で何を思いますか。

 松岡「ファンの女の子が豪雨の被害に遭って、私や(本村)碧唯ちゃんが書いたサインが流されて泥だらけになっちゃった、っていう写真と文章を送ってきてくれて。でも、また絶対もらいに行く、みたいに前向きに…。たぶんすごく大変なはずなのに、そういうメッセージを送ってきてくれた。なんて言うんだろう…元気づけられたというか、頑張ろうと思ったっていうか。大変な人、たくさんいるはずなんですけど、自分も落ち込んでいたので…。存在意義というか、自分が頑張ることで元気になってくれる人がいるんだなって、そういう形ではあるけど確認というか、伝えてくれたので…。言葉が難しいけど、私たちは私たちにできることをやっていくことで、日常で嫌なことがあっても頑張ろうとか、握手会で私たちに会うために、大変なことも乗り越えようと思ってくれる人がいるんだなって思った。今は制限がかかることもたくさんあるけど、ちょっとずつできることをやらなきゃ。下を向いて落ち込んでいても何も変わらんし、時間はすごくたっていくので。頑張らなきゃなって、ファンの人に励まされてしまった。笑顔で楽しいことをたくさん提供していけたらいいなっていう、アイドルのあり方を、今回の期間を通して感じたかなって思います」

 宮崎「こんなに不意に、日常って壊れていくんだなって…。今までもたくさん災害とか起きているけど、こんなにいろいろなことが立て続けに起きて…。2020年がこんな年になっているなんて、誰も思っていなかっただろうし…。オリンピック! 2020! っていう記念の年に、いろいろなことが世界でも日本でも、まして九州でも起きていて。世界中の人がどうしていいか分からないし…。日常って、何をしていた? って。今までこんなに、当たり前にやってきたことが幸せなことだったんだなってあらためて感じたし、もっとあのとき楽しんでおけばよかったって、すごく考える。いつ普通の日が来るのか分からないけど、戻ったときは自分の人生がもっともっと輝くように努力ができる、きっかけにもなったんじゃないかと思う」

 -2020年をどう振り返るのだろう。

 宮崎「一生忘れることはない年になると思う」

 坂口「祖父が長崎で被爆していて。無事だったんですけど、毎年話を聞いていたので人ごとではないというか…。75年たっても、平和学習として語り継がれることはたくさんあると思うんですけど、祖父から教わったこともたくさんあった。今は発信するといろいろと言われる時代だけど、言葉にすることが必要かなと思うので、伝えていけたらいいなとは思いますね。コロナのこともあって、本当にいろいろなことが重なりすぎた。最初は『ウイルスが発生したらしいよ』みたいな軽い感じだったんですけど、ここまで深刻なことになるとは本当に思っていなくて。一つの時代が変わるというか…頑張って乗り越えて、新しい時代になっていくのかな、とかいろいろなことを考える。今この状況で、アイドルという特別な仕事をできていることがありがたい。そういう特殊な仕事をさせてもらっているからには…。(豪雨被害を受けた)現地に行ってボランティアもしたいんですけど、それもコロナの影響で現地の人に限られるということも聞いた。私たちにできることは、歌を発信したり、SNSで発信したりとかしかないんですけど、さっきなっちゃんも言っていたように、ファンの人が私たちを見て頑張ろうって思ってくれていることを知って。私たちもできることはたくさんあると思うので、常にそれは考えて動くようにしなきゃいけないと思います」

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