鬼門千葉突破へ「倍返し」の使者…ソフトバンク最強助っ人グラシアルが1軍昇格、18日からロッテ6連戦

西日本スポーツ 山田 孝人

■昨季は2勝10敗

 福岡ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(34)が18日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季初昇格する。17日、森ヘッドコーチが明かした。世界的なコロナ禍の影響で再来日が遅れたが、調整出場した2軍では3試合で打率5割をマーク。開幕3連戦で負け越した天敵、さらに昨季2勝10敗と大きく負け越した鬼門での「倍返し」を果たすべく、最強助っ人が満を持して帰ってくる。

 真夏の千葉で、ソフトバンクにとってアツすぎる男が戦列に戻ってくる。2軍調整を重ねていたグラシアルが、18日に出場選手登録されることが決まった。チームは前カードでオリックスを5勝1敗と圧倒。柳田や中村晃、栗原らを中心に得点を重ねている打線が一層、分厚くなる。

 キューバ代表として東京五輪予選に出場するため3月に離日。コロナ禍で予選が中止となった後、母国を出国できなかった。7月中旬にようやく再来日。待機期間を経て戻ってきただけに「1軍合流できたことをうれしく思う。少しでもチームの力になれるよう、与えていただく役割を全力で頑張ります」と広報を通じコメントした。今年も変わることのない真面目な人柄をにじませ、チームへの貢献に意欲を示した。

 14日のウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)で実戦復帰し3試合で10打数5安打、打率5割。17日にペイペイドームで行われた先発投手練習に参加した森ヘッドコーチは、グラシアルについて「(状態は)8、9割ぐらい。本人もOKとなった。打撃の状態はいいと思う。しっかりと変化球にも対応している」と、短期間で仕上げた助っ人の状態に太鼓判を押した。

 昨季はリーグで唯一ロッテに負け越し。8勝17敗とこのカードだけで借金9を抱えたことがV逸の大きな要因となった。ZOZOマリンスタジアムでは2勝しかできずロッテが同球場を本拠地とした1992年以降では最多タイの10敗。昨季のロッテ戦で打率3割1分5厘、同球場に限ってもチーム打率を大きく上回る2割8分をマークした男の存在は心強い。

■デスパ見送り

 森ヘッドコーチは「昨年は昨年と考えて、今年はしっかり戦えるように」と切り替えを強調する。首位に立つとはいえゲーム差は2位楽天と1・5、3位ロッテとは2。開幕3連戦で1勝2敗と負け越している相手でもあり、首位固めのために極めて重要な1週間となることは間違いない。

 2軍で左翼、三塁守備に就いたグラシアルは昨年は1軍で一塁を守った経験もあり、打順も含め起用の幅が大きく広がる。ともに再来日したデスパイネの合流は今回は見送られたが、近く昇格の見通しだ。グラシアルの昇格を前に17日に三森が登録抹消された。激化するチーム内競争が鬼門の突破はもちろん、V奪回の原動力となる。 (山田孝人)

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