「延期が決まり落胆した」五輪代表が後輩に漏らした本音/トップアスリートが高校生の質問に答えます

西日本スポーツ 向吉 三郎

 トップアスリートが母校の高校生の質問に答える企画の6回目はセーリングの男女混合種目、ナクラ17級で東京五輪代表を決めている飯束潮吹(31)=エス・ピー・ネットワーク(SPN)=が福岡第一高の選手たちに熱いメッセージを送った。

 飯束は中学時代から注目を浴びながら五輪出場を果たすことができず、男子470級から種目を変えた。30歳をすぎてつかんだ五輪切符は1年延期に。執念のセーラーは延期の落胆から再び前を向いた経験も後輩たちに伝えた。

  全国高校総体(インターハイ)は本来なら18日に前橋市で開会式が開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、高校生は大きな目標を失った。飯束もようやく東京五輪の切符をつかんだ直後に1年延期が決まった。

 ハーパージャン選手「何を目標に競技に励んでいますか? コロナの関係で競技ができなかった時期のモチベーションの維持について教えてください」

 「自粛期間前に五輪の延期が決まり、落胆しました。2020年8月に照準を合わせ、体も心も鍛えていた中で1年延期は非常につらかったです。しかし、1年でさらに自分たちのレベルを上げられるチャンスが来たと思えば、気持ち的にポジティブになりました。

 自粛期間中は午前はフィジカルトレーニング、午後は知識向上(メンタル、栄養、フィジカル)をしていました。今までやってこなかったことに取り組めたことはすごく良かったと思います。

 目標があるとないとではモチベーションや意欲が違うと思います。新しい目標や目的を立てることは非常に大事なので、自分やチームを見つめ直し、頑張ってください」

 飯束は中学時代にアジア大会に出場、インターハイも制し、大学日本一も経験。数々の大舞台で結果を出してきた。

 松本宗選手「メンタルのつくり方を教えてほしい」

 福井選手「大会前なのに調子が良くない時の気持ちの上げ方や解決策について教えてください。また、体力増加のトレーニング方法、そのほか、取り組んでほしいことがあれば教えてください」

 米村選手「極度の上がり症です。力を出せる方法を知りたいです」

 「調子が悪くても、大会ではメンタルの力で勝てることがあります。格上の相手や同じレベルの相手と戦うとき、メンタルの力で逆転することができます。私が大会前にすることは漫画を読むことです。好きな漫画を読むのではなく、逆転劇や格上相手に勝つシーンだけを見ます。これは心理学でも活用されており、勝つイメージを明確にし自分の中でイメージしやすくするためです。

 心と体を勝てるという状態に持ってくることはとても良いことです。漫画ではなくても、動画でも問題ありません。必ず不利な状況でも勝つ、諦めないことが大事。常にフィールドに入る時は自分が主人公であることを忘れないようにしてください。

 体力を増加するには体脂肪率を確認してください。7%以上ならまだ筋肉での増量は可能なので、今の自分に必要な部位を考えてトレーニングしてください」

PR

スポーツ アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング