ソフトバンクが美馬に苦しむ訳 平石コーチ知る「目の錯覚」呼ぶ特長

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ロッテ6-4ソフトバンク(18日、ZOZOマリンスタジアム)

 チームが変わっても苦手意識は変わらない。楽天からロッテへ移籍した美馬との相性の悪さは、蒸し暑い幕張の夜も健在だった。5点を追う8回、ロッテ守備陣の乱れにも乗じ3点を奪取。2点差に詰め寄るも反撃はここで終わった。最後の同一カード6連戦を痛い黒星でスタートした工藤監督は「失策はあったが3点を取った。ああいう攻撃を最初からして、攻略できるように」と2戦目以降を見据え闘志を燃やした。

 1-1の2回に無死一、二塁と攻め立てたが後続が倒れ、3回からは5イニング連続で三者凡退。1軍昇格即「攻撃的2番」に入ったグラシアルは8回に相手失策を誘う二塁への強烈な打球を放ったが、キレのある直球を軸に巧みに変化球を織り交ぜる右腕に終始苦しめられた。「合流できてよかったが、チームが負けてしまったので次の試合に備えたい。できることを全力で頑張る」。今季初陣を無安打で終えた助っ人は気丈に前を向いた。

 美馬とは楽天時代の昨季は7度対戦して1勝3敗と苦しみ、防御率1・97。ユニホームが変わった今季も開幕カード3戦目で5回1失点と封じ込められ、移籍後初勝利を献上した。これで「ロッテ美馬」には2戦2敗。昨年は大苦戦を強いられ、今年は優勝争いのライバルとなることが予想されるチームの「天敵」に、このままマウンドを支配させるわけにはいかない。

■監督「次は打たないと」

 昨年は楽天監督として美馬を起用する立場だった平石打撃兼野手総合コーチは言う。「(リリースポイントが)他の投手と違い、低い位置からくる。下半身が強くぐっと沈み込んで投げるので、変化球が少し浮いたりして甘く見えたりするが、それは目の錯覚。実は全然甘い高さではなかったということがある」。その特長を知るだけに、次回こそ攻略するしかない。

 工藤監督も「多彩な軌道を持つので見ていくと追い込まれるし、最初から打ちにいくと微妙に変化する球を打たされる。ただ、次は打たないといけない。何度も同じ投手に抑えられるのはよくないので」と雪辱を誓う。3年ぶりのリーグVと4年連続日本一への道程で立ちふさがる難敵。やられたら、やり返すしかない。 (山田孝人)

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