破竹の7連勝 北九州を引っ張る絶好調男・ディサロ燦シルバーノの進化

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J2第13節 大宮1-4北九州(19日、NACK5スタジアム大宮)

 ディサロもギラもすごすぎる! 2位のギラヴァンツ北九州がアウェーで前節4位の大宮に4-1で快勝した。クラブ記録を更新中の連勝を7に伸ばし、勝ち点は28。ディサロ燦(あきら)シルバーノ(24)が、自身の出場6試合連続得点と初のJ複数得点を決め、チームも今季最多タイの4得点だ。勝ち点1差で首位のV・ファーレン長崎も譲らず、ホームで千葉を2-0で破った。アビスパ福岡はホームで水戸に0-1で敗れ、今季初の3連敗。5戦勝ちなしと苦しんでいる。

■ともに得意のワンタッチ

 絶好調の北九州を引っ張るディサロが止まらない。前半25分に左足で先制点を決めると、2-0で迎えた同40分には町野の速いクロスに再び左足で合わせた。プロ2年目で初の複数得点に「意識していた。達成できて良かった」。クラブの連勝記録も伸ばしただけに、喜びもひとしおだ。

 連勝が始まった7月25日の山口戦から、出場6試合連続ゴール。体幹の強さを生かしたポストプレーが魅力だが「得意なのはワンタッチでの得点。いろんな形で決めたい」。今回の2得点はそのワンタッチだ。「昨年と比べ、ボールを受ける時に落ち着けている」と実感。小林監督も約4カ月のリーグ中断を経て「足元に来るボールをはじいていたのが、練習でしっかり収めるようになった」と成長を感じる。

 先制点は飲水タイムの直後。相手DFのミスを見逃さず、いち早くボールに追い付いた。「ラッキーだけど、諦めずに走っているから起こる。自身の判断が点に直結している」と小林監督。信頼をさらに高めた。

■「レレマスク」で盛り上げ

 ディサロはイタリア出身の父譲りか陽気な一面を持つ。自ら「レレマスク」と命名した右手で顔を覆うゴールパフォーマンスが象徴だ。「レレ」は自身の愛称。オランダ代表のベルフワイン(トットナム)のしぐさを参考に、オリジナルよりやや手を下げて口に着用するマスクをイメージした。有観客試合が再開された7月に「(スタジアムでの)楽しみを一つ増やしたい」と始めたサービス精神もゴールへの渇望を増大させた。

 多彩なパスワークと確実に仕留めるストライカーの活躍で、チームは今季最多タイの1試合4得点。前節まで失点がJ2最少タイだった上位の大宮に敵地で完勝した。北九州の地力は本物だ。

 過去にJ2で7連勝以上したチームの7割以上が昇格。初のJ1へ縁起のいいデータだ。ディサロは「昇格は特に考えていない。慢心せずに一戦一戦全力で戦う」と謙虚。小林監督は「J2は甘くない」と断りながら「こういう刺激の中でチャレンジするのは伸びる要素。続けていく」と誓った。J2初の首位は目前。進化する北九州が昇格争いの主役に躍り出た。 (末継智章)

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 北九州・新垣(前半34分にプロ初得点)「町野がいいボールをくれたのが全て。メンバー外のモチベーションもすごく高く、個々の良さを高め合う点が昨年のチームとは違う」

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