鷹・デスパイネきょう1軍合流 古巣マリンで苦しむチームの救世主に

西日本スポーツ 山田 孝人

〈鷹番が見た〉

 ◆ロッテ5-4ソフトバンク(20日、ZOZOマリンスタジアム)

 「真夏の夜の悪夢」がまたも千葉で起きた。4番栗原の2点打で勝ち越した延長10回、5番手泉がマーティンに同点2ランを浴び、7番手椎野の暴投の間に二塁走者の生還を許してサヨナラ負け。鬼門のZOZOマリンでは昨年8月23日から1分けを挟んで5連敗。ロッテに同率首位で並ばれ、3位楽天も含めて0・5ゲーム差に3チームがひしめく超混パとなった。今季最後の同一カード6連戦の前半は2敗1分け。デスパイネが1軍合流する21日の4戦目から巻き返す。

 昨年8月8日以来のZOZOマリンでの勝利-。延長10回の守備に就いた際は、この予想を基に原稿を考えていたが、「まさか」の連続で慌ただしく紙面構成を練り直した。取材サイドがそうなのだから、実際に戦う首脳陣やナインの心中は計り知れない。

 延長10回の攻撃で栗原が勝ち越しの2点適時打。その後の守りだった。マウンドに上がった5番手泉は連続四球で無死一、二塁。それでも中村奨の三ゴロはもう少しで三重殺かという併殺打となって2死一塁。勝利は目の前だったが、ここから“悲劇”が起きた。

 マーティンに甘いツーシームを右翼スタンドに放り込まれ同点とされたが、悪夢は終わらない。マウンドを引き継いだ嘉弥真と椎野も苦戦。一、二塁と再び走者を得点圏に置いて、最後は椎野の暴投の間に、二塁走者の代走・鳥谷が頭からホームに滑り込んだ。

 試合後の工藤監督は悔しさに目を赤くしながら言葉を紡いだ。懸命に戦った選手を一貫してかばいながら「野球の中で最後を締めるのがいかに大変かということ。(僕も)長いことやっているけど、もう一度骨身に染みました。読めない展開だった」と口にした。

 これでZOZOマリンでは昨年8月23日から1分けを挟んで5連敗。引き分けた前日19日も2点をリードした展開から追いつかれた。白星が遠いばかりか、百戦錬磨の工藤監督ですら想定外の展開が多発する敵地千葉。やはり“鬼門”と言うべきなのだろうか。

 ただ試合前の工藤監督はこうも言った。「新聞にも書かれてますが、苦手意識はない。ただ周りから見えるということは、そう見えているというところもある。一日も早く払拭(ふっしょく)して、しっかり勝って福岡に帰れるように」と強い決意を示していた。

 ZOZOマリンでは昨季2勝10敗だが、2018年は9勝4敗、17年は10勝2敗、16年は9勝3敗、15年は6勝6敗。工藤監督の就任以降の負け越しは1度だけとあって「負けたことは戻ってこない。次は倍返しだと思うくらいやっていくしかない」と力を込める。

 今季最後の同一カード6連戦となるロッテ戦。前半は2敗1分けとなったが、後半は心強い大砲が戻ってくる。コロナ禍で再来日が遅れ2軍で調整していたデスパイネがきょう21日に1軍合流。20日のウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)では2打数2安打と上り調子だ。日本通算154本塁打の大砲とともに、後半3試合での巻き返しを期す。 (山田孝人)

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