王会長が激励に訪れても…ソフトバンクどうしたらマリンで勝てるのか

西日本スポーツ 倉成 孝史

〈鷹番が見た〉

 ◆ロッテ7-3ソフトバンク(21日、ZOZOマリンスタジアム)

 ZOZOマリンで昨年から1分けを挟んで6連敗。首位に並んでいたロッテに敗れ、0・5ゲーム差だった楽天も勝ち、9日から守ってきたトップを譲るどころか、7月16日以来の3位に転落した。デスパイネが復帰しても、中村晃&柳田にアベック弾が出ても、王球団会長が駆けつけても、中盤以降に救援陣が崩れて駄目。もう「鬼門」って言い飽きた。ここらでカモメを止めてくれ!

 どうしたら勝てるんだ…。「なぜこんなにロッテに弱いの?」。最近友人などからこういうメールをよく受ける。特に20日は延長10回2点リードから、まさかのサヨナラ負け。悲劇的すぎる敗戦も相まってロッテ戦やZOZOマリンでの弱さを不思議がるファンの思いも強くなっている。

 記者も返答に困るが、首脳陣も答えが分かれば苦労はしないだろう。21日も逆転負け。昨年8月から1分けを挟んで6連敗となった「鬼門」を克服できず、首位から一気に7月16日以来の3位転落だ。

 「今日こそ負の流れは止まるだろう」。確信めいたものを感じたのは、試合前練習の開始前のことだ。球場正面入り口から王会長が入ってくる姿が見えた。猛暑にもかかわらず、元気な足取り。前日のサヨナラ負けで首位に並ばれたチームを心配してわざわざ敵地を訪れ、すぐに監督室で工藤監督を激励した。

 「並ばれたけどトップにいるんだから一喜一憂しないで。まだ(シーズン)半分以上あるんで頑張ってくれ」。そうハッパを掛けられたという工藤監督も「会長パワー」を強く感じたはずだ。王会長は7月3日にも札幌ドームを訪問。前日の2日にサヨナラ負けを食らい、3日も負ければ工藤政権初の借金「4」の危機に立たされていたチームは快勝し、波に乗った。

 だからこそ、指揮官は「みんな会長に会えば元気も出るだろうし『変なプレーはできないぞ』となる」と選手らの奮起を期待していた。だが「鬼門」は、そうさせてくれない。先発の東浜は全ての回で2人以上の出塁を許し、5回までに要した球数は132。3回に中村晃の先制弾で2点をもらいながら、5回までに3失点するだけなく、長い守備で野手陣の攻撃へのリズムをつくれなかった。

 6回には柳田が一時同点となる16号ソロを放ってベンチを鼓舞したが、2番手の高橋礼も簡単に2死を奪いながら、連続四死球から角中に勝ち越し打を献上。続く7回も和田への死球からピンチを招き、2失点につなげてしまった。投手陣は計10四死球を与えた。打線も今季初登場のデスパイネらスタメンの3~7番が無安打。これでは投手陣をカバーできない。

 投打に精彩を欠き、1分けを挟んでの3連敗。「まだ半分も終わってませんし。ここからもう一度、しっかりと立て直してやっていかないといけない」。工藤監督は前を向いたが、開幕が遅れたとはいえ8月中にロッテが単独首位に立ったのは50年ぶり。これ以上「お得意さま」を続けていては、Vは遠のく。 (倉成孝史)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ