20歳の点取り屋が名将に還暦前祝いの2発 北九州がリーグ最強の攻撃力で8連勝

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J2第14節 北九州2-1東京V(23日・ミクニワールドスタジアム北九州)

 2位のギラヴァンツ北九州がホームで東京Vに2-1で逆転勝ちし、J2九州勢の最長記録に並ぶ8連勝で勝ち点を31に伸ばした。町野修斗(20)が初の2ゴールを挙げた。V・ファーレン長崎もアウェーで水戸に3-2で逆転勝ちし、勝ち点1差の首位を死守した。アビスパ福岡は、今季J1広島から期限付き移籍したエミル・サロモンソン(31)がFKを直接決めた移籍後初ゴールを守り切り、アウェーで栃木に1-0で勝利。6試合ぶりの白星で連敗を3で止め、勝ち点を18とした。

■還暦の前祝いに小林監督「感謝」

 波に乗るチームを象徴する逆転劇だ。同点の後半14分。右クロスを町野が頭で押し込み、北九州は勝ち越しに成功した。「チームとしての勢いを殺さず、勝ち続けることができてよかった」。破竹の8連勝に貢献中の点取り屋は、クラブ記録をさらに更新した一戦で主役となった。

 4試合ぶりに先制された直後の前半13分、新垣の右サイドからのシュートをGKがはじいたところで、詰めていた町野が左足で押し込んだ。「こぼれ球をしっかり狙えた」。劣勢を一瞬で振り払う貴重な同点弾で勢いをつけ、自身J初の2ゴールを決めた。

 昨年J1横浜Mから期限付き移籍してJ3リーグ戦30試合で8得点。だが完全移籍した今季、リーグ戦再開後5試合続けて出番がなかった。その期間にボールを受けてターンする動きなどを再確認。今回の2得点目は相手を背負ってボールを受け、自らターンして右サイドに展開してから生まれた。「練習の成果が生きた」と喜ぶゴール。小林監督も「プレーが丁寧になった」とたたえた。

 チーム最多の8得点を誇るディサロの出場試合連続得点は6で止まったが、その分まで20歳のストライカーが爆発し、今季5得点に伸ばした。8連勝のチームは8試合連続の複数得点で、リーグ最多の25得点という猛攻を見せる。失点も2番目に少ない11。攻守の歯車がかみあっている。

 J2九州勢最長に並ぶ8連勝。2002年に大分を率いた小林監督はリーグ8連勝を経験し、初のJ1昇格に導いた。J2の戦い方を知り尽くす名将は「8連勝は素晴らしい。びっくりしているが、満足することなくチャレンジしたい」と意気込んだ。24日が60歳の誕生日。「こういう素晴らしいプレゼントをもらって、選手やスタッフに感謝している」。年末にJ1初昇格というもっと大きな歓喜を分かち合うため、還暦の指揮官は選手とともに走り続ける。 (松田達也)

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