開幕6連勝のソフトバンク石川はぶれない男 4四球は信念の表れ

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ロッテ4-6ソフトバンク(23日、ZOZOマリンスタジアム)

 幕張にこびりつく負のイメージを拭い去るのに十分な投球だった。最後の同一カード6連戦の大トリでマウンドに上がったのはチーム勝ち頭の石川。今カード初めて1番起用された昨季までの同僚福田秀を、フォークで3球三振に仕留めるとリズムに乗っていった。

 「相手どうこうよりも、自分の投球をするということを考えていた」

 直球の最速は146キロにとどまり変化球の細かな制球に苦しみながらも、ハイテンポの投球スタイルは変わらない。柳田の先制2ランで援護をもらった直後、3回2死一、二塁のピンチも4番安田に粘られながら、最後はパワーカーブで見逃し三振で切り抜けた。

 4回は自身19イニングぶりに失点したものの、味方の失策が絡み自責は0。6回で112球を投げ、被安打4、1失点の内容で開幕から無傷の6連勝。「勝ちにつながる投球ができたことは大事」。規定投球回には6回2/3足りないが、防御率は1・82まで向上させた。

 チームが登板前まで1勝3敗1分けと苦しんでいた“鬼門”のZOZOマリン。勝つか負けるかで、そのイメージが大きく変わる一戦を前にも、マイペースな右腕はぶれなかった。「なんとかチームを勢いづけさせるような、ピシャッとしたピッチングをしていきたいな…っていうコメントは僕らしくない。流れを変えるんだみたいなのは、おこがましい」。飾らない言葉は本音だろう。

 いかなる時も、自分のスタイルを貫く。今カードはは22日までの5試合で、投手陣は1試合平均7個の四死球を与えた。首脳陣が「四死球削減」を掲げる中でも、石川は持論を展開した。「四球と安打は一緒と言っても、ツーベースとは一緒ではない。四球なら打たれた方がいいというのは、甘えだと思う。『打たれるもんか』と思って投げたボールで、四球になるのは仕方がない」

 割り切った思考をマウンド上で表現した。際どいコースを狙ったために球数がかさみ4四球を与えたものの、被安打4のうち許した長打は中村奨の二塁打1本のみ。スタイルを崩さず、最少失点にとどめた。抜群の安定感でチームトップの6勝目を挙げた右腕にその気はなくとも、流れを変えるのに十分な投球だった。 (鎌田真一郎)

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