デスパイネ「昇格見送り」は意図的だった 工藤監督が明かしたV奪回への秘策

西日本スポーツ 倉成 孝史

 Vへの秘策は「左翼デスパ」-。福岡ソフトバンクの工藤公康監督(57)が24日、アルフレド・デスパイネ外野手(34)を今後左翼でも起用する可能性を示した。これまでの同一カード6連戦は終了。25日からは同一カード3連戦になるが、9月からは9週続けて金曜日が「移動ゲーム(移動当日に試合)」だ。指揮官は今季特有の超ハード日程に対応するため、選手のコンディション維持にこれまで以上の注意を払う考え。助っ人大砲に時には守備に就いてもらい、他の主力を指名打者で使うなどして体力的負担を軽減する。

■DH有効活用

 コロナ禍の産物といえた同一カード6連戦は終了した。開幕前、過去に例のない「未知の戦い」について工藤監督も「正直やってみないと分からない」とこぼしていたが、今季120試合のほぼ半分の56試合を消化して単独首位。イレギュラーな日程に揺さぶられなかった意味では、いい形で「後半戦」に臨める。

 同一カード6連戦のラストには苦手ロッテに連勝を決めた。福岡に戻った24日、本拠地での投手練習を見守った指揮官の表情も当然明るい。25日からは例年同様の同一カード3連戦がスタート。「3連戦勝ち越しを目指すことは変わらない」と地に足をつけた戦いを進める。Vへの道は平たんではないことも理解しているだけに油断は毛頭ない。なぜなら残り試合も、ある意味で「未知の戦い」だからだ。

 今回は本拠地6連戦だが、その後は9週連続で金曜日が「移動ゲーム」という超ハード日程。「選手をしっかり見ていかないといけない。新幹線、飛行機で座ってる時間が長くなれば、腰や膝に負担もかかる。気をつけていても、いろんなことが起こる」。ただでさえ6連戦が続く中、毎週「移動ゲーム」を強いられる選手の負担は計り知れない。疲労を原因とした故障リスクも高くなるだけに、指揮官の心配は尽きない。

 もちろん対策もしている。21日の昇格後指名打者での出場が続くデスパイネの左翼起用だ。指揮官は「本人にも話はしている。そのためにグラシアルの後に(1軍に)合流してもらったところもある」と明かした。グラシアルの昇格は18日。デスパイネは同日からのウエスタン・阪神3連戦(鳴尾浜)に出場し、炎天下のデーゲームで3試合中2試合に左翼で先発した。これは「後半戦」へ向けた予行演習でもあった。

 デスパイネに数試合に1度守備に入ってもらうことで、少しでも他の主力の負担を軽減することが狙いだ。今季は柳田が6試合、中村晃が5試合に指名打者で出場。今宮が長期離脱を強いられているだけに、さらなる主力の離脱は絶対に避けなければならず、打線をけん引する2人の起用には特に細心の注意を払っていく。「左翼デスパ」が、リーグV奪回の鍵の一つになる。 (倉成孝史)

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