今宮抜けたソフトバンク、ダメージ補う川瀬の粘り

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク4-0オリックス(25日、ペイペイドーム)

 前カードのロッテ戦(ZOZOマリン)で、今季最大の特徴でもあった同一カード6連戦が終わった。ホークスの戦績は31勝23敗2分け。8個もの貯金を蓄え、首位で通常モードの同一カード3連戦に戻った。

 その最初の対戦相手が昨年まで6年連続勝ち越し中と大の「お得意様」にしてきたオリックスだった。今季も試合前までの対戦成績は10勝2敗。前カードのロッテ戦で2勝3敗1分けとカード負け越しを食らったチームにとっては、最高の巡り合わせに恵まれた。

 試合結果は見ての通り、大黒柱の千賀が勝利投手となり、主砲の柳田が勝利打点を挙げた。この日は3番に入ったグラシアルにも今季初本塁打が出た。これで対オリックスの貯金は9。チームの今季貯金も9ということで、まさに「オリックス銀行」さまさまだ。

 なんて言うと怒られるかもしれないが、ホークスの首位堅守に貢献してくれていることは間違いない。相手は監督が代行となり、3連勝と勢いよく福岡に乗り込んで来たものの、地力の差を見せつけるような理想的な勝ち方で大事な3連戦初戦をものにした。「とにかく、3連戦となった最初を取れた(勝てた)ことが大きい」。試合後の工藤監督も素直に喜んでいた。

 そんな勝利へ向かう道中、何より大きかったのは8回の追加点だろう。1死二、三塁の好機で、6番に入った川瀬が左前へ2点適時打を放った。これでリードは4点に広がり、勝利をほぼほぼ手中に収めた。

 ただ、川瀬にとって適時打と同等の価値ある打席となったのは、2回の1打席目だろう。山本に対してファウルで粘り、最後は12球目の内角カットボールを中前へ運んだ執念。これには投手出身の工藤監督も「粘って粘って安打で出られるのは、投手は嫌」と高評価を与えていた。

 それだけではない。この日の川瀬は2打席目も6球目を選んで四球で出塁。3打席目も左飛に倒れはしたものの、9球投げさせるなど簡単にはアウトにならないしつこさを見せた。しかも、難攻不落の山本相手にだ。これは価値があるし、チームへの貢献度も高い。

 これで今宮の離脱後、遊撃手として全5試合に先発出場する川瀬は打率3割3分3厘(15打数5安打)、出塁率4割4分4厘と期待に応えている。この勢いが打席同様粘り強く保たれれば、守備力はかなわないにしても、チームが負ったダメージは最小限に抑えられるのではなかろうか。 (石田泰隆)

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