ソフトバンク千賀、原点に返り復活/池田親興

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク4-0オリックス(25日、ペイペイドーム)

 試行錯誤してきた千賀はいいものをつかんだのではないか。初回先頭に打たれてどうなるかと思ったが、しっかり立て直した。際立ったのは直球を操れていたこと。その直球とフォークという原点の投球パターンに戻して、今季一番と言ってもいい白星になった。

 フォークの落ち方が変わったのは恐らく握りを変えたのだろう。シンカーを覚えて、カットボールの精度を上げて、次第に投げ方を忘れてしまったフォークを戻そうとしても戻らなかったのかもしれない。握りを浅くしたのか深くしたのかは本人にしか分からない部分だが、それを試合で出せたことに意味がある。

 本来のスタイルに戻したことで、これまで目立っていたカットボールの割合が減った。これまではこの球で逃げているようにも見えたが、今後は有効な球になる可能性もある。苦しい時に助けてもらった球をもっといい場面で使えるなら、投球の幅はさらに広がる。

 一度投げ合っていたとはいえ、山本との巡り合わせも千賀の刺激になったはずだ。シーズンはまもなく折り返し。4位までが混戦で後半も厳しい戦いを覚悟せざるを得ない。その出足となる試合を苦しんできたエースで勝てたのはチームにとっても大きい。 (西日本スポーツ評論家)

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